刑事コロンボ『愛情の計算』(1974)

意外な事実だが、『禁断の惑星』に出演した役者のうちロビーを含めた四人が『刑事コロンボ』に出演しているのです。船長役レスリー・ニールセンは『もう一つの鍵』(1971)と『仮面の男』(1975)の二作品に出演。部下役のリチャード・アンダーソンは『もう一つの鍵』で船長と競演している。ヒロイン役のアン・フランシスは『死の方程式』(1971)と『溶ける糸』(1972)の二作品に出演しているが船長との競演が無いのが残念。しかし、『溶ける糸』ではミスター・スポックと競演している。そしてロビーが出演しているのが『愛情の計算』(1974)だ。

この作品でのロビーの役は、なんと殺人犯の共犯者。もちろんロビーという名前ではなく、この作品では「MM7」と呼ばれており、天才少年「スペルバーグ」によって作られたプログラムによって動く単なる機械という設定だ。殺人犯であるケイヒル所長によってプログラムされた「MM7」は所長の代わりに機械を操作し、所長のアリバイ作りに利用されてしまうのである。

この作品では、チェスに負けそうになってボードをひっくり返す、コロンボの犬を散歩させる、コンピューターのキーボードを器用に操作するなど人間味あふれるコミカルな動作で楽しませてくれる。コロンボ警部とのツーショットは何だか不思議な光景だった。

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