クレル文明の最初は
音楽再生装置
今のMP3プレイヤーですね。下部分に音源をセットして、上のボタンを押すと、クレル人の音楽家が作曲したとされる音楽を再生します。この電子音楽は映画全体に流れていて、作品のイメージを決定付けています。『禁断の惑星』のBGMはクレル人の音楽だった、という事。
ドアロック解除装置
これはクレル・メタルという物質で出来ている扉を開けるための装置。クルクル回して、上下左右に動かしてロックを解除、面白い。
研究室
そして、最初に通されたのがクレル人の研究室の一つ。円と三角錐を基調としたデザイン。自動維持システムにより、クレル人滅亡後20万年経った現在でも、新品同様に保たれているという設定も当時としては斬新だったでしょう。
創造力養成機
次のはモービアス博士が「創造力養成機」と呼ぶ機械で知能指数も測定出来るもの。精神を集中して心に思い描いたものを立体的に映像化するのが主な機能で、クレル人のレベルでは幼稚園のお絵かきといったところらしい。モービアス博士は息抜きの玩具として使用。
シャトル・カー
クレル人の技術者が使用していたもので、施設の心臓部へと異動。
地下施設
こちらも自ら部品の交換、改造をしながら20万年生き延びたという左右32キロ、8600立方の単体マシーン。惑星の内部にまで降り、核融合システムで無限に近いエネルギーを供給できるという優れもの。
あまりの巨大さに圧倒されつつ、舞台は怪物との対決に備えて地上へと戻ります。
電磁スクリーン、ブラスター、原子核破壊砲
ここでは、電磁スクリーンと両手で持つブラスター、30億ボルトのエネルギーで原子核を破壊する武器が登場します。
原子核破壊砲は、一人で向きを変えながら操作。東宝特撮でお馴染みのパラボラ兵器と『スター・ウォーズ』のミレニアム・ファルコンの武器を足して割ったような印象。絶えず分子構造を新しくできるという「潜在意識の怪物」には無効でした。
というわけで、映画に登場する順番に主なメカを取り上げてみました。こうして並べてみると、あらためて『禁断の惑星』の斬新さに驚かされるばかりです。