サイクロプスという一つ目の怪物はハリーハウゼンのオリジナルモンスターですが、ギリシャ神話のティタン族の一つ目巨人キュクロプス(Kyklops)が元になっている事は明白。
神話でのキュクロプスたちは、タルタロス(地獄)より解放され、ティタン族とオリンポスの神々との戦いにおいてゼウスを支援したとされる。ハデスにはかくれ帽を、ポセイドンには三つ又の銛を与えた。
逃げ出してきたこのハゲ頭、名前はソクラといいこの島に住む魔術師であった。
槍と剣で怪物に立ち向かうシンドバッド。ソクラがランプをこすりながら呪文を唱えると、煙とともに魔法のランプの精ジーニーが現れる。
「ご主人様・・・」ってチビ助かよ! 後にも先にもこんなジーニー他で見たこと無い。
しかもこのジーニー、なんだかやる気なさそうな・・・目が死んでる。これは演技で悲しそうにしているのか、演技が下手でこうなったのか判断が難しいところ。
「サイクロプスと我々の間にバリアーを張るのだ。」
「やってみます、ご主人様。」
無気力ジーニーの活躍でなんとか窮地を脱し、ボートで逃げようとするが、サイクロプスが投げた岩でボートは横転。魔法のランプは海に沈んでしまう。海坊主状態で溺れるソクラを助け船に戻ったシンドバッドは、ランプを取り戻したい海坊主の必死の願いも聞き入れず、怪物がいる島を離れる。
海に沈んだ魔法のランプはサイクロプスが見つけて持って帰ってしまうのだが・・・なぜサイクロプスはランプを?
後で判明するのだが、この怪物はどうやら光り物が好きらしい。サイクロプスの声って、イーマに似てる・・・