アンドロメダ

その娘の名前はアンドロメダ。王ケペウスと王妃カシオペアの娘である。
なぜこんな事になったのか聞いてみると、母カシオペアが器量自慢の親バカで、「50人もいるネレウスの娘の中にも私と娘ほど美しい人はいない」といったような事を口走ってしまったからたまらない。50人の「神の娘達」はポセイドンに頼んでエチオピアに大洪水を起こした。ケペウス王が神託に仰ぐと、
「娘のアンドロメダを怪物の生け贄にせよ」
といわれ、泣く泣く娘を岩につないだのだという。
ペルセウスは結婚を条件にアンドロメダの救出を約束する。

・・・アンドロメダの了解はとったのだろうか? 勇者と王女だから問題なしということか。

ペルセウスはメドゥサの首を怪物に向けこれも石に変えてアンドロメダを助け出す。
面白くないのはアンドロメダの元の婚約者。彼は怪物退治ができず、アンドロメダをあきらめていたのだが、無事に帰ってくると未練たらたら。ペルセウス謀殺をはかったがこれもまたメドゥサの首により石に変えられてしまう。

話が簡単すぎる気もするが、アンドロメダを妻にしたペルセウスは無事に母の住むセリポス島へ帰る。王はペルセウスがメドゥサの首を取ってきたとは考えもしていなかったので、馬鹿にして、捨て子が戻ってきたと罵った。黙って話を聞いていたペルセウスがメドゥサの首をを突きつけると、王ばかりでなく、側で笑っていた連中も全て石に変えられてしまった。


故郷アルゴス

その後、ペルセウスは母ダナエもつれてアルゴス国へ帰り、神々からの贈り物を返上した。ダナエの父であるアクリシオス王はまだ生きていて、「汝の娘の子供によって滅ぼされる」という予言を忘れてはおらず、海に流したダナエとペルセウスが生きて帰ってきてしまったものだから怖くなり国を捨てて逃げてしまった。

時は過ぎ、ペルセウスは祖父を探して旅をしていた。ペルセウスのほうは復讐をする気など毛頭なかったのだ。祖父がラリッサの町いるという情報を得たペルセウスがラリッサに到着すると、たまたま競技会が開かれていたので、ペルセウスはそれに参加。賞品を獲得して、それを手みやげにしようと考えたのだ。ところが、投げた円盤は突風にあおられて観客席の中へ。見物していた老人に命中し、ペルセウスが駆けつけた時その老人はすでに息絶えていた。その老人こそ、ペルセウスが探していたアクリシオス王であった・・・予言は的中したのである。

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