最後にジム・ダンフォースが特撮を担当した『恐竜の惑星』(1979)という映画について触れてみたいと思います。
原子炉が故障した宇宙船が地球とよく似た惑星に不時着する。その惑星には凶暴な恐竜が生息しており、六人の男女がこの惑星で生き残るために恐竜と戦い、サバイバル生活を送るというストーリーの映画。何だか自主制作のような映画だなぁ、と思っていたら、本当に恐竜好きのアニメーターが集まって作った自主制作映画らしいのです。
SF関連の書籍でもほとんど触れられる事が無いこの作品は、恐竜を見せるためだけに恐竜マニアが恐竜マニアのために作ったような映画です。ドラマ部分は最低の出来ですが、さすがに恐竜の登場するシーンはよく出来ています。
オープニングは『猿の惑星』そのまま・・・。一番綺麗なお姉さんが宇宙服を脱ぐとなぜかビキニの水着を着ていて、しかも真っ先に恐竜の餌食になってしまったり、登場人物の服装が全然宇宙SFっぽくなくてほとんど青春ドラマのようだったりと、ほとんどまともに鑑賞に堪えうる作品では無いのですが、惑星からの脱出をあきらめて、そこで新生活を始めるというラストシーンは微笑ましくもあり意外と新鮮な印象で、実は個人的に結構気に入っています。
この作品にはハリーハウゼンが特別参加して、ゲスト出演しているリドザウルスのシーンをアニメートしていると言われていますが、映画のクレジットを見てもハリーハウゼンの名前は無いし、大型恐竜にあっさりと食べられてしまうシーンのためだけに参加したというのがちょっと信じられない気もします。しかし、ビデオのパッケージには『レイ・ハリーハウゼン自らがアニメートするというファン・サービス満点の作品』、『レイ・ハリーハウゼン(特別参加)』としっかり印刷されている。・・・本当かなぁ?