スネーク・プリスキン

『ニューヨーク1997』(1981)でカート・ラッセルが演じているスネーク。
『遊星からの物体X』(1982)のマクレディや、 『スターゲイト』(1994)のジャック・オニール大佐(角刈り)など、SF映画でのヒーロー役も多いカート・ラッセルだが、何と言っても『ニューヨーク1997』(1981)と続編『 エスケープ・フロム・L.A. 』(1996)のスネーク・プリスキン役にとどめをさす。

舞台は近未来のニューヨーク。巨大な刑務所と化したマンハッタンに大統領専用機が墜落。元特殊部隊出身で終身刑のスネークは恩赦と引き替えに大統領救出に向かうが、残された時間は24時間しかない。
スネーク・D・プリスキン。アメリカ特殊部隊中尉、大統領に叙勲された最年少者、連邦準備銀行強盗、ニューヨーク刑務所で終身刑。ニューヨーク刑務所内の悪党どもの間にも、その名が轟いているほどの無法者であるスネーク。
そんなスネークをヒーローと呼ぶには語弊があるかもしれないが、とにかくクールでカッコイイのだ。ニューヨーク全体が刑務所になっているというアイデアは秀逸。荒廃した近未来の舞台にニヒルなスネークの存在感が見事にマッチした傑作映画だ。

ちなみに続編の『 エスケープ・フロム・L.A. 』は、続編というよりも舞台をニューヨークから大地震によってアメリカ本土から離れた島と化したロスアンゼルスに移しただけの焼き直しの様な作品。しかし、黒い眼帯スタイルのスネークの格好良さは変わらず。

戻る