ジョージ・テイラー

『猿の惑星』(1968)でチャールトン・ヘストンが演じていたのが主人公のジョージ・テイラー。
この映画でのチャールトン・ヘストンは猿どもに蹂躙され逃げ回っているのがほとんどだったが、この人は画面に出てくるだけでも絵になる俳優さんです。
第一作目のの衝撃的な映像は今でも忘れていません。銃を持ち馬に乗った猿どもに狩られる人間たちの悲劇、狂った世界、悪夢とはまさにこの事でしょう。

チャールトン・ヘストンは『十戒』(1956)や『ベン・ハー』(1959)などのイメージが強い名優だが、意外とSFやパニック映画にも出演しています。

『黒い絨毯』(1954)では、南米アマゾン川上流の開拓地を舞台に、人喰い蟻マラブンタの大群と戦う農園主を演じていて、若くてハンサムだなぁという印象。
『地球最後の男 オメガマン』 (1971) では生き残った人間を演じているのだが、これまた悪夢のような現実がチャールトン・ヘストンを襲う。

『ソイレント・グリーン 』(1973)では人口過剰になった世界の警官役だが、またまた悪夢のような世界を描いた作品。人口過剰が引き起こした食糧難を解決すべく登場した合成食品ソイレント・グリーン。だが、この夢のような食品製造の裏には、隠された恐るべき事実があったのである。見ていると生きているのが嫌になるほどの、ある意味衝撃的な作品だ。キーワードは老人の安楽死

しかし、チャールトン・ヘストン主演のSFって、救いようのない未来を描いた悲惨なものばかり。チャールトン・ヘストンには悲劇に立ち向かうヒーロー像が良く似合うという事か。

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