ベオウルフ

クリストファー・ランバートといえば『ハイランダー』シリーズでの不死身の戦士マクラウドが有名だが、個人的に最も印象深いのが、『ベオウルフ』(1998)。

8世紀に英国で書かれた英雄叙事詩『ベオウルフ』をモチーフにした作品で映画の舞台となるのは邪悪な怪物にとり憑かれた城砦。その城に囚われた人々は、夜になると姿を現す怪物のに悩まされていた。そんなある日、謎の男ベオウルフが現れ、怪物と戦うので城に入れて欲しいと言う。彼は永遠に自分の中に流れる邪悪な血を否定するために邪悪なものと戦い続けなければならないという、呪われた運命を持った戦士だった。

この人の顔は一度見たら忘れられないインパクトがあります。ヒーロー向けの顔ではないが、この作品では野性的な顔立ちと、その彫りの深い目を生かして?邪悪な運命を背負った陰のある男を見事に演じている。作品の出来はともかく、クリストファー・ランバートはカッコイイです。実写版『ベルセルク』と言っても差し支えないような作品。

クリストファー・ランバート主演のSF映画といえば 『ニルヴァーナ』 (1996) も大好きな作品。コンピューター・ウィルスに侵され、独自の感情を持ち始めた仮想世界のゲームキャラクターと、そのプログラマーの苦悩を描いたストーリーで、近未来の不思議な映像世界が楽しめる作品。こっちはプログラマーの役で、ヒーローではありません。

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