バットマン

TVシリーズの『バットマン』(1966-1968)でブルース・ウェインを演じていたのが、アダム・ウェスト。アダム・ウェストといえば、腹ボテのバットマン!
ティム・バートン 監督作品が一作目となりシリーズ化された『バットマン』(1989)も、シリアスで面白かったが、やはり『バットマン』といえばアダム・ウェスト主演のTV版が印象深い。『バットマン』爆笑編といえる作品だ。

いやー、このTV版『バットマン』は本当に面白かった、色々な意味で。これほど『おバカ』なヒーローは他に類を見ないし、ロビンが忠実なのがいい。近年映画化されたバットマンでのロビンは生意気な若造で、見ていてちょっと不愉快でした。

他のヒーローたちと違い特殊な能力があるわけでも無く、オリンピック選手なみの基礎体力と自らが開発した兵器を使い、マスクと全身タイツを装着して悪に立ち向かうバットマンとロビン。これほど主人公や悪役に感情移入できる作品も珍しいのではないだろうか。まさに等身大のヒーローと呼ぶに相応しいバットマン。低予算ゆえにそのチープ感はすさまじく、特撮レベルもコントを見ているようだが、これは愛すべき作品であると言わざるを得ない。


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