リディック

『ピッチブラック』(200)と『リディック』(2004)でお尋ね者として逃亡を続けるアンチ・ヒーロー、リディックを演じているのがヴァン・ディーゼル・・・水泳の選手に見えなくもないが。個人的には『ピッチブラック』の方が高評価で、『リディック』はちょっとヴィン・ディーゼルの魅力とCG技術に頼りすぎかなぁ、というもの。裏を返せば、それだけヴァン・ディーゼルに魅力がある、という事でしょう。ここでは映画の評価はどうでもいいです。そして、やはりヴァン・ディーゼルの存在感とその迫力はすごい。

かつては善が悪を滅ぼした、だが今の時代、悪を滅ぼすには悪の力が要る・・・

映画の冒頭、辺境の惑星でリディックが、賞金稼ぎのボスに言った言葉。
「お前は三つのミスを犯した。一つめはこの仕事を引き受けた事。二つめは装備が軽い事、四人で俺を捕まえるだと? ナメるな。そして最大のミスは・・・」
ここで賞金稼ぎが銃を抜こうとするが、すでにリディックに盗まれていて、それに気づいた賞金稼ぎは途方に暮れる。
するとリディックが、
「そう、銃が無いことだ」と言うのです。これにはしびれました。

この冒頭シーンだけでもリディックの凄さが分かるのだが、全編を通して披露する人間業とは思えないアクションの説得力は、どの役者にも負けていないのではないでしょうか。

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