ユマ・サーマン(Uma Thurman)

テリー・ギリアム監督作品『バロン』(1989)では女神ビーナスの役。当時19歳。
ユマ・サーマンって『パルプ・フィクション』でブレイクしたのでしょうか?
バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲 (1997)では『色仕掛け』が得意技のポイズン・アイビーを演じていました(この役はあまり好きじゃないです)。SF映画では『ガタカ』(1997)や『ペイチェック』(2003)などに出演。

個人的に『バロン』の時ユマ・サーマンが一番好きです。大洋の泡から無垢な裸のままで生まれ、貝に乗って地中海に浮かぶキュプロス島のパポスに行ったという伝説を再現したような登場のシーンはあまりにも美しい。
「綺麗な人だなー」って思って見ていて、あとでクレジットを見たらユマ・サーマンだった・・・この場面はとても幻想的で必見です。

『バロン』では愛欲と美の女神ビーナスとその夫であるヘイパストス(火と鍛冶の神)が登場します。ギリシャ神話でも実際に二人は夫婦で、醜男と美女の夫婦として有名。ヘイパストスというのはゼウスの息子で、雷を作った褒美としてビーナスを妻に迎えることになったのです。神々が住むオリンポスの神殿を造ったのもヘイパストス。映画では単なる怒りっぽい醜男のように描かれているが、実際はすごい神様という事だ。

一方のビーナスは愛欲の女神だけあって浮気者。軍神アレスやヘルメス、ポセイドンとの間にも子供を作っているという発展家の女神様。


テリー・ギリアム監督の作品はどれも面白いのですが、これもおすすめの一本です。この映画、製作費が高すぎて興行的に大失敗だったらしい。モンティ・パイソンのメンバーも出演しているし、内容は「これぞファンタジー映画」って感じですね。

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