メリー・ポピンズ(1964)

ウォルト・ディズニー製作のミュージカル映画。ある日、風に乗って傘をさした家庭教師メリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)が厳格なバンクス一家にやってくる。ある晴れた日、メリーと子供たちはバート(ディック・ヴァン・ダイク)が描いた絵の中の世界へと冒険に出かける・・・。アニメと実写を合成した珍しい作品で、「チム・チム・チェリー」などの挿入歌が有名。

スノーグローブが登場するのはメリーが二人の子供たちを寝かしつけるために歌を歌う場面。2ペンスのお金で出来る事・・・鳥たちのために餌を買って下さい、か弱い命のためにほんの少しの愛を与えてあげて、とセント・ポール寺院の階段で歌う老婆の姿と寺院の上空に舞う鳥の群れ、そこに小さなスノーグローブの中に舞う鳥の映像がリンクする幻想的なシーンとなっている。そして翌日、父親と出かけた子供たちは、スノーグローブの中で見た光景と同じ場面に遭遇する。これはスノーグローブが最も効果的に使われたシーンの一つでしょう。

お金を増やす事で頭が一杯のバンクス親父が、最後にはもっと大切なものがあるという事に気づく。役目が終わったメリーはバンクス家を去ることになります。メリーのことが大好きな子供たちは「行かないで、お願い」と懇願するが・・・。
最後はちょっと寂しくて泣いてしまうかも。それにしてもジュリー・アンドリュースのメリー・ポピンズは、まさにはまり役でした。

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