ダークシティ(1998)

有名な俳優が出演しているわけでもなく、主人公もヒーローらしからぬ地味な風貌だが、この映画が醸し出す不思議な世界観に魅了され、何度でも見てしまうという不思議な作品。

あるホテルの一室で一人の男が目覚める。彼は自分が誰なのか、今どこにいるのか何も思い出せない。途方にくれる彼の元に一本の電話がかかってくる。「早く逃げろ」という電話の指示に従いホテルを出た彼は、失われた記憶を取り戻そうと夜の街をさまよい続ける。自分の財布に残されていた住所を尋ねると、そこには妻と名乗る美しい女性(ジェニファー・コネリー)が住んでいたのだが、彼には結婚した記憶すら無かった。やがて彼の前に黒ずくめの奇怪な集団が姿を現す。

殺人者(当然記憶は無い)として追われる彼が乗ったタクシーのダッシュボードに飾ってあったのが、シェルビーチのスノードーム。

シェルビーチというのは記憶を失った男の故郷であり、謎を解くキーワードとなる場所。誰かがそこへの行き方を説明しようとすると、記憶があいまいになりどうしても途中で解らなくなってしまう・・・誰もが知っている場所でありながら、誰も行くことが出来ないという不思議な場所。男がそこにたどり着いた時、全ての謎が明らかになる・・・

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