サンタクローズ(1994)

ディズニー製作のファンタジー・コメディ。クリスマス・イヴの夜、ひょんな事からサンタ業を受け継ぐ契約をしてしまった男が巻き起こすさまざまな騒動を描いた作品。

離婚後は、ずっと一人暮らしをしている玩具会社のエリート・ビジネスマンのスコット。しかし、今年のクリスマス・イヴは一人息子のチャーリーと一緒に過ごしていた。真夜中、物音に気づいたスコットが表へ出て声をかけると、サンタ姿の男が足を滑らせ屋根から落ちてきた。屋根を見上げると驚くべきことにトナカイとソリがあり、サンタ姿の男の体は服を残して消えていた。スコットとチャーリーがソリに乗るとトナカイは空高く舞い上がり、北極へと進路を取り、妖精たちが住むオモチャの国へと連れてこられてしまう。

映画のオープニングで、ショーウィンドウの中にスノーグローブが並んでいるのが確認できます。次にスノーグローブが登場するのは、オモチャの国で出会ったバーナードという妖精がチャーリーにプレゼントをするシーン。

この映画でのスノーグローブは父と子を結びつける重要なアイテムであり、チャーリーが肌身離さず持っているので、この後も映画全編を通して画面に登場することになる。妖精からの贈り物として登場するなんて、スノーグローブ好きにはたまらない演出。ちなみに、この作品ではグラス・ボールと呼ばれています。

次のクリスマスまでの一年間にスコットの体が次第にサンタクロースに変化していく様子が描かれるのだが、この特殊メイクがとても良く出来ている。突然体が太り始め、髪は白くなり、朝に剃った髭が夕方にはもう伸びているという・・・。

映画の最後、チャーリーは本当のサンタになってしまったスコットとは同じ世界には住めなくなってしまう。寂しがるチャーリーの前にバーナード現れ、
「グラスボールを持っているだろう。それを振ればいつでもパパに会えるよ」
その言葉を信じたチャーリーが一生懸命グラスボールを振ると・・・

ディズニー映画らしく、笑いあり感動ありで、とても夢のあるいい作品だと思う。特殊メイクで完璧なサンタになったティム・アレンの演技も見ものです。

戻る