あなたが寝てる間に・・・(1995)

地下鉄の改札係りを務めるルーシー(サンドラ・ブロック)は天涯孤独で恋人もいない。そんな彼女は、毎朝、改札口で見かけるハンサムな男性ピーターに恋をしてしまう。クリスマス・イヴの朝、彼女の目の前で、他の乗客に絡まれたピーターがホームに落下。電車に轢かれそうになった彼を線路に飛び降り間一髪救出する事に成功したのだが、ピーターは昏睡状態で病院へと収容されてしまう。病室の前でルーシーが一言呟く、「私たち、結婚するのに・・・」
この独り言を耳にした看護婦の言葉により、ルーシーはピーターの家族全員から婚約者であると誤解されてしまう。
ルーシーはだます気はなかったのだが、ルーシーを気に入り大喜びする家族に対して、つい本当の事を言いそびれてしまう。味わった事のない家族の温もりに触れ、幸福な気持ちになるルーシー。ピーターの弟ジャック(ビル・プルマン)だけはルーシーを疑っていたのだが、次第にルーシーに惹かれるようになっていく。そして、ルーシーもまたジャックを好きになってしまう・・・

昏睡状態から目覚めたピーターはルーシーの魅力に気づき、彼女にプロポーズする。結婚式の前日、ジャックがルーシーに結婚祝いを贈るのだが、ここで贈られたプレゼントが、いつか行ってみたいと話ていたフィレンツェの街が中に入ったスノードーム。ジャックはルーシーの話を覚えていて、フィレンツェの街を模ったスノードームをプレゼントした、というわけ。

これは、お勧めの映画です。昏睡状態から目覚めたピーターと彼の婚約者、弟のジャック、ルーシーの複雑な三角関係にピーターの婚約者の夫までもが登場し、結婚式は大混乱・・・というラブコメディなのだが、笑いあり感動ありのハートウォーミングな作品。この映画のサンドラ・ブロックは特に可愛く思いました。ビル・プルマンがローン・スターに見えてしまうのはSFファンの性か・・・

「予期せぬ人生が人生」

ルーシーの亡き父親の言葉がこの映画の主題になっています。この言葉の通りに様々な出来事がルーシーの身に起きるという展開なのだが、ストーリー自体は特に捻りもなく大体読めてしまうかもしれません。しかし、ラストシーンはとても印象的で、それなりに泣けます・・・見終わった後にとっても幸せな気持ちになれる作品でした。

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