禁断の惑星(1956)
FORBIDDEN PLANET

★スタッフ★
監督:フレッド・マクロード・ウィルコックス
製作:ニコラス・ネイファック
原作:シェークスピア「テンペスト」
脚本:シリル・ヒューム
原案:アービング・ブロック、アレン・アドラー
撮影:ジョージ・J・フォルシー,A.S.C.
音楽:ルイス&ビーブ・バロン
特撮:A・アーノルド・ジリスピー、ウォーレン・ニューコーム、
アーヴィン・G・ライズ、ジョシュア・メドゥー

■キャスト■
ウォルター・ピジョン(モービアス博士)
アン・フランシス(アルタ)
レスリー・ニールセン(アダムス船長)
ウォーレン・スティーブンス(オストロー中尉/船医)
ジャック・ケリー(ジェリー・ファーマン中尉)
リチャード・アンダーソン(チーフ・クイン)
アール・ホーリマン(コック)
フランキー・ダロ(ロビー・ザ・ロボット)
マーヴィン・ミラー(ロビーの声)

1950年代は多くのSF映画、モンスター映画が作られました。その背景にあったのは言うまでもなく、「米ソ冷戦による核の脅威」でした。核の脅威は多くの特撮マンにイマジネーションを与え、核実験によるモンスターがスクリーンに数多く登場することになったのです。

SF映画ではそれは宇宙からの脅威という形となり、「侵略SF」というジャンルが出来上がったほど。侵略物の代表的な作品としては、有史以前に地球に飛来していたモンスターとの戦いを描いた『遊星よりの物体X』(1951)、火星人の侵略を描いた『宇宙戦争』(1953)、地球人がエイリアンによって連れ去られる『宇宙水爆戦』(1955)、タイトルそのまんまで円盤が大挙襲来する『空飛ぶ円盤地球を襲撃す』(1956)、体を乗っ取られて身近な人間が次第にエイリアンと化してしまう『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(1956)などが上げられる。『宇宙船の襲来』(1958)と『未知空間の恐怖・光る眼』(1960)は、どちらも宇宙人が地球人女性に子供を産ませようとする話でした。

侵略物のSFだけではなく、宇宙探検や天体パニック、友好的な宇宙人が飛来する物語など、数多くの個性的な作品がこの時代に作られました。