レイ・ハリーハウゼン
(Ray Harryhausen、1920-)

特撮ファンでその名前を知らない人がいないほどのビッグネームであるレイ・ハリーハウゼン。関連書籍も多く、紙媒体などでもで詳しく紹介されている事が多いので、ここでは簡単なプロフィールを紹介します。

13歳の時に見たウィリス・オブライエンの『キングコング』(1933)に衝撃を受けて、特撮の道に進む事を決意する。もちろん最初は単なる一ファンで、本を読んで『キングコング』はオブライエンが小さな人形を1コマずつ動かして撮影している事を知った彼は、16ミリカメラを使い自作の映画を作り始め、独学で技術を身につけていく。
そして、18歳の時にオブライエンに電話をすると彼がスタジオに招いてくれたので、自作のモデルやイラストを持って憧れのオブライエンを訪ねた。そこでオブライエンから自作のモデルについて技術的なアドバイスをもらい、映画界の厳しさを教わり、また励まされたりもした。

その後、美術学校へ進み、独学でさらに技術を磨く。自作のテストフィルムを売り込んでいると、それがジョージ・パルの目にとまり、パペトゥーンのスタッフとして、パルのスタジオで二年間働くことになる。なんと、当時このスタジオにはウィリス・オブライエンもアニメーターとして働いていて、憧れの人と同じ職場でモデルアニメーターとしての第一歩が始まることになった。