そのころ、地元の警察署にはアメリカの当局の人間がやってきて、所長に金星ロケットの話をし、協力を要請する。ペペから事情を聞いた警察はレオナルド先生を追うが、追いついた時には既にイーマは逃げた後だった。
この間、金星ロケットの唯一の生き残りであるコールダー大佐と彼の看護で知り合ったレオナルド先生の孫娘マリサの恋愛描写もあるのだが、どうでもいいので全てカット。個人的には全く、まぁぁーったく不要。
ふつうヒロインって、イーマをかばって助けようとしたりするでしょう? 自分のところで生まれて、まだ赤ちゃんなのに・・・コールダー大佐とデートする事しか頭にないのかこの女は。「思いやりが足りなかったわ」ってその台詞イーマに言ってやれよ。イーマにはたった一人の理解者もいないなんて可哀想すぎる。それってヒロインの役目じゃなのかな?
(ー'`ー;)ブツブツ、、。
脱走したイーマは牧場に迷い込んでしまう。動物たちが慌てて逃げる中、逃げ遅れた(というか、逃げる気が無かったとしか思えない)一匹の子羊と向かい合うイーマ。
ゆっくり子羊に近づき、不思議そうに子羊を見るイーマには怪物らしさは感じられない。
もともと無害な生物だったのだが、地球の環境では急速に成長しまうイーマはだんだんと人間の脅威になっていく。一方的に犬に攻撃され、おびえた農夫には農具で刺されたイーマはついに怒りを爆発させ、農夫を襲い脱走する。川で水を飲んでいるイーマに追手がせまる。警察犬の泣き声をきいたイーマは、「びくっ」って感じで辺りを見渡す。なんだか可愛い。そして発砲されると、手で顔を覆って、「やめてよー」。火炎放射器で追いつめられて、ヘリコプターから投下された網で捕まってしまう。そして、電流攻撃。ビクビクッっと体を震わせて気絶。
・・・ひどすぎる展開。
この最後に「ビクビクッ」ってなるのは、これ以降の作品でも良く見られる動きだが、ちょっとわざとらしい。
そして、ローマの動物園に運ばれて鎖に繋がれた状態で科学者たちの研究対象にされてしまうというあまりにもひどい扱い。
しかし、研究所のイーマはでかい!気絶してる間に成長したのか(・・;)
イーマって成長しても全く体型が変わらない・・・
それにしても初期のハリーハウゼン作品ってこういう実験などの場面で日本人科学者がやたらと登場するのですが、何か理由があるのでしょうか。日本人=学者ってイメージでもあるのか。しかし、東大のコロク教授って・・・・・?
「ドクタァ コロォークゥ」だって・・・あはは。
科学者のミスによる実験装置の事故で意識を取り戻したイーマは鎖を引きちぎって脱走。ローマの街へと逃げ出す。
ここから後は、イーマ対人類の壮絶な戦いが始まる。ハリーハウゼン先生のアニメーション魂(そんな言葉は無いが)大爆発の展開、特撮魂か。これまでの虐待の鬱憤を晴らすかのような大暴れを見せてくれる。