逃げ出して最初の戦いは動物園の象だ。あれ・・・研究所から逃げてから体が小さくなっている?そして象との壮絶な取っ組み合いを見せる! ほぼ互角の戦いだ。
だ、だめじゃん・・・意外と弱い。象くらいはひとひねりでやっつけてほしかった。そういえば、人間位のサイズだった頃、犬ともいい勝負だったような・・・
細かい突っ込みはともかく、本当にこのシーン良くできてる。死にかけて横たわる象の胸部が上下するのが分かるのだが、これは病院で使用する血圧を測るための機械を象に埋め込んで呼吸を表現しているそうです。
そして、定番のモンスターによる見光名所巡り。
ボルゲーゼ美術館、ティヴェレ川、サンタンジェロ橋、フォロ・ロマーノ、そしてコロッセウム。念願のヨーロッパ旅行でハリーハウゼン先生も気合いが入ったか。実写との合成で我々見客も名所巡りが出来るという嬉しい展開。ここから先は異常に大きいイーマ。
最後にイーマはローマのコロッセウムへと逃げ込むのだが、色々なカットで撮影されているのでモンスターとコロッセウム見光が同時に楽しめる作りになっています。これは必見。
イーマが最後に殺されるのが、剣闘士や猛獣が出演して格闘を繰り広げていたという人間の愚かさの象徴であるコロッセウム。偶然だと思うが、最後を締めくくるのにはいい舞台だ。
それにしても軍隊の攻撃は容赦ない。歴史的な建造物であるコロッセウムが舞台でもバズーカ砲打ちまくり。戦車まで登場。ほとんど残酷ショーの様相。
コロッセウムのてっぺんに逃げ登ったイーマはそこでも容赦なく銃弾を浴び続け、バズーカ砲を腹に打ち込まれ、落下しそうになるが、それでも必死にコロッセウムの外壁にしがみつく。戦車の砲撃でイーマがしがみついているコロッセウム上部が破壊され、ついに落下して最後を遂げる。