タロスの脅威から逃れた乗組員は、急いでアルゴー号を修理して出発に備えるが、タロスが崩れ落ちた時に行方不明になったハイラスを探すためににヘラクレスはここで船を降りてしまう。
結局いいところが無いまま、ジェイソンの忠告を無視して神の怒りを買いこれで出番が終わってしまったヘラクレス、探しているハイラスはタロスの下敷・・・。
出発しようとするジェイソンに船員たちは、
「ヘラクレスを見捨てるのか。最高の男だぞ。見捨てるなら俺たちは行かない」
困ったジェイソンは船員たちを船尾像まで連れて行き、全員の前でヘラの助言を仰ぐ。ヘラによると
「ヘラクレスはゼウスより新たな使命を授かった」との事。
船員たちは納得し、次の目的地へと出発する。
しかし、ジェイソンは人望が無い。ヘラクレスがジェイソンの言葉を無視したからこんな事になってしまったというのに、だれもヘラクレスを非難しないとは・・・
これで5回助けるという約束は終了。まだ物語りの半分も終わってないのに早すぎ。
・コルキスを教えた事
・ペライアスの落馬
・食料を供給する島の場所を教えた
・タロスの弱点を教えた
・フリジアを教えた
これで5回というわけだ。天上界でコルキスを教えた事と、頼んでもいないペライアスの落馬まで数えられているとは・・・
女神ヘラの助言に従い、次に向かったのはフリジア。
そこに住む盲目のフィニアスという男がこの先の道案内をしてくれるという。彼は神から授かった予言の力を悪用し、ゼウスの怒りを買い罰を受けている。食事をしようとするたびにコウモリのような気味の悪い怪鳥ハーピーが現れ、邪魔をされ、痛めつけられる毎日の繰り返し。フィニアスが協力するのに出した条件がこのハーピーを退治してくれ、ということであった。神殿の中で食事しているフィニアスを囮にして、神殿の上にのぼり、天井に縄をはりその縄で捕まえようという作戦。作戦は成功し、ハーピーは檻に閉じ込められてしまう。そのハーピーを見ながらうれしそうに食事するフィニアス。しかし、こんな事して後が心配じゃないのかなぁ・・・
このシーンはセットではなく、紀元前6世紀の建造物であるパエストゥムの神殿の遺跡でロケしたそうだが、損傷を与えないようにするのが大変だったらしい。
怪鳥を捕まえた一行はフィニアスからコルキスへの道を教えてもらい出発する。
次なる難所は、狭い海路で両側が高い崖で挟まれていて岩と岩がぶつかり合い、通ろうとする船を破壊してしまうというほえる岩と呼ばれる航路だ。
ジェイソンたちがどうやって通り抜けようかとためらっていると向かいから別の船がやってくるが、やはりというべきか両側から大量の岩が崩れ落ち、船は海に沈んでしまう。
ここでほえる岩からジェイソンたちを守るのが半人半魚のトリトン。海の神様だからポセイドンと間違えがちですが、これは半人半魚なので、ポセイドンの息子であるトリトンが正解。海の底から現れ両手で崩れる岩を支えて、その間に船はトリトンの脇の下を通過して反対側へ。
このトリトンは製作日数が足りなくて俳優を使うしかなかったそうです。1週間で撮り終わる必要があったということですが、たしかにモデルでは数ヶ月かかってしまうから無理な話。もう一つの理由は水を使用するシーンだった事。モデルはサイズが小さいので、水しぶきとのバランスがとれず不自然になってしまうからです。というわけで、ハリーハウゼンが名前を忘れてしまうほど無名な役者さんがトリトンを演じる事になったのです。