そして迎えたグワンジ公開の初日。恐竜を一目見ようと集まった見客たちでサーカスは大盛況。特設スタジアムには満員の見客が押し寄せていた。しかし、ジプシーのチビ助が、幕で覆われたグワンジの檻へ忍び込み、留め金をはずしてしまう。ただならぬ気配を感じたサーカスの象の挙動がおかしくなる。人々も異変に気づくが、そのままグワンジの檻に掛けられた幕が上がる。
そこで見衆が目にしたものは、恐竜の口にくわえられてもがき苦しむチビ助の姿であった。
慌てて幕を下ろそうとするが、すでに時遅く、グワンジは留め金のはずれた檻を突き倒して脱走してしまう。見客は大パニックだ。
しかしこの見客が逃げまどう場面を良く見ると、全然逃げていない見客がいてかなり笑える。違う方向に走っていたり、円形のコロシアムの客席を水平に走っていたりする。ワハハハ、出口はそっちじゃないぞ。この映画にたくさん出てくるベタなギャグは全然笑えなかったが、このシーンはマジで面白い。逃げ出したグワンジがコロシアムの中央で象と戦っているのだが・・・
ヾ(>▽<)oアハハハハハ、まだ見客が水平に走っている。まるでルーレットの玉だ、あんた達いったい何処へ?
逃げ出したグワンジをタックがライフルを持って追いかける。弾が無くなるとライフルをグワンジに向かって投げつける・・・無駄と解っていても最後に必ず投げるのはどの映画でも同じだが、何故だろう?
最後は教会に逃げ込んだタックとグワンジの一騎打ち。教会での人間とグワンジの戦いは、何度見ても新鮮で飽きる事のない名場面だ。劣勢で逃げ回るタックが教会に火を付けると、グワンジは火を恐れて逃げられなくなってしまう。やがて教会全体に火が燃え移り、崩れ始めた瓦礫と炎の中でもがき苦しみ、泣き叫びながら絶命するという残酷な最後を迎える。
崩れゆく教会を人々が外から眺めているシーンで映画は終わる。