割れたカーリーの体内から、黄金の銘板が出現。これで三つが出そろった。しかし、いつの間にかクーラの手下になってしまった原住民に囲まれ、シンドバッドは処刑台へ。もはやこれまでか、と思われたその時、マリアンナの掌に目の模様がある事に気がついた原住民たちの動きが止まる。「助かったぞ、彼女を女神だと思っている」と喜んだのもつかの間、今度はマリアンナが捕まり、地下へ降ろされて、怪物の生け贄にされてしまう。

ここで、マリアンナを連れ去っていく怪物が、ケンタウロス。またしても、アラビアン・ナイトにギリシャ神話の怪物が登場。ペリオン山に住むケイロンのような頭脳聡明な神人もいるケンタウロス族ですが、ケイロンだけは例外。基本的に神話に登場するンタウロスは、半人半馬の野蛮で乱暴な種族として描かれています。この映画では、さらに一つ目というおぞましい姿となって登場。

この頃からハリーハウゼンのモンスター達から愛嬌が無くなり、単なる醜い怪物が多くなったように感じるのですが、気のせいでしょうか・・・?

この場面、どこかで見たことがあるなぁ、と思っていたのですが、『スターウォーズ・ジェダイの復讐』でルークがランコアと戦うシーンに似ているのでした。当然『七回目の航海』の方を先に見ていたので、『スターウォーズ』を見たときも、この場面、どこかで見たことがあるなぁ、と同じ事を考えていた・・・何だかマヌケな話です。

この状況を打破しようと、次にシンドバッドがとった行動は、
「閣下、仮面を取って顔を出してください」
と、王様にお願いするというもの。

(・_・?)

意味が分かりませんが、焼けただれた顔でびっくりさせておいて、そのすきに逃げようという戦法でしょうか?とにかくこの作戦は成功し、原住民から逃れた一行は、地下からマリアンナの連れ去られた洞窟の奥へと入って行く。仮面を脱ぐのは意味不明だですが、シンドバッドにはこうなることがわかっていたという事でしょうか。それともご都合主義?

洞窟の奥でシンドバッドは、マリアンナを救出。
マリアンナが聞く、
「なぜクーラを追わずに私を、宝物は?クーラに負けてしまう。」
問われたシンドバッドは彼女の目を見つめて、
「そんな物に価値はない、後悔などしていない。」

マリアンナが奴隷からヒロインに変わった瞬間だ。
決してその肉体に目がくらんだのではない・・・と思う。

先へ進んだシンドバッドはついに奇跡の泉を発見するのだが、そこにはすでに泉の力で若さを取り戻しつつあるクーラの姿があった。

泉の周りに円陣状に並んだ巨石のデザインは、ストーンヘンジを連想させる。というよりも、ストーンヘンジをモチーフにデザインされたのでしょう・・・そのまんまだし。