両手を鎖につながれたアンドロメダ、やっぱり綺麗だなぁ・・・ってこればっかり。生け贄として捧げるための身を清めるシーンではセミヌードを披露。後ろ姿だけど。

ここで、冒頭に大洪水を起こしたクラーケンが、アンドロメダに襲いかかろうと再び現れる。

ついでにハサミの切り抜き状態でポセイドンも登場・・・もういいよ、このシーン。気が滅入る。ところで生け贄って、その捕獲に成功した場合やっぱり食べるのでしょうか?

この場面では、危機一髪という時に、白馬に乗った王子様が天から助けにくるという、絵に描いたような救出シーンが見られます。ここでもブーボは大活躍を見せ、アンドロメダを救おうとして、クラーケンの前に立ちふさがるのであります。しかし、体のサイズが違いすぎてクラーケンの「ガオオオー」という叫び声だけで風圧により吹き飛ばされてしまいます。しかし、結果的にペルセウスが到着するまでの時間稼ぎとなり、ペルセウスはアンドロメダの救出に間に合うことになる。
ペガサスにまたがり颯爽と登場し、クラーケンの周りを飛び回るペルセウスだが、クラーケンの一撃がペガサスをかすめ、白馬もろとも海へドボン。
なんとかアンドロメダがつながれた岩場まで泳ぎ着き、ブーボが海から拾い上げたメドゥサの首を袋から取り出すペルセウス。メドゥサの姿を見た者は石に変えられてしまう、というのは体の大小に関係なく効力を発揮。あわれクラーケンはその場で大きな岩と化し、そのまま崩れ落ちて海の藻屑と消え去ってしまう。

しかし、健気に怪物に立ち向かうブーボの姿は泣かせるなぁ。クラーケンにはじき飛ばされて、岩に打ち付けられるというひどい目にあっても、最後はキョトン、と復活。
復活と言えば、海に沈んだペガサスが、息を吹き返して海中から飛び立つシーンは秀逸の一言。この映画のラストシーンを飾るに相応しい美しさでした。

無事救出されたアンドロメダがペルセウスと結ばれてこの映画は終わる。

映画の最後、登場人物たちが星座となって、永遠に夜空にその名を残す事になるプロセスが、神の言葉によって語られるというエピローグには心が和む。これはなかなか新鮮で、これまでの合成シーンなどの小さな不満は全て吹き飛んでしまいました。