ペルセウスの冒険
まずはゴルゴンの居場所を知っているというグライアイを探しに北へ向かう。
グライアイとは三人の老婆で、物を見る目は三人で一つ。食べる歯も三人で一つ。
目は仕方が無いが、歯まで一緒とはいやだなぁ・・・。
ペルセウスはこの老婆たちから目を奪い、脅してゴルゴンの居場所を聞き出した。
三人のゴルゴンのうち二人は不死身で、死ぬのはメドゥサだけだという。
グライアイの指示で南へ向かったペルセウスは、巨神アトラスが世界を支えている場所である大きな山のところにやってきた。世界を担ぐのに疲れ果てたアトラスはメドゥサの首を上手く持ってこられたら、それを使って自分を石に変えて欲しいと言う。ペルセウスがこれに応じると、アトラスはニンフの一人に冥府の王ハデスの帽子を取りにやって、それをペルセウスに与えた。これが、「かぶると姿が消える帽子」である。
「飛行靴」でゴルゴンの住む地の果てまで飛んで行き、「兜」で身を隠し、「楯」にメドゥサを映して直接見ないようにして近づき、「剣」を一閃!メドゥサの首を切り落とし、「特製の袋」に首を入れて逃げる。他の二人が気がついて追ってくるが「兜」のおかげで見えなくなっているために見つからない。
これだけあれば、勇者でなくともほとんど無敵だ・・・。
メドゥサの流した血からは天馬ペガサスが生まれたという。ペガサスは生まれるとすぐに天に昇りゼウスの馬となり、雷霆を運ぶ役割をするようになる。メドゥサの血から生まれたという事は、ペガサスはポセイドンの子供という事になる。ギリシャ神話ってややこしい・・・
まずは巨神アトラスとの約束を果たすために、メドゥサの首を持ってアトラスが世界を支えている場所へと戻る。袋から取り出されたメドゥサの首をじっと見ていたアトラスは固くなって動かなくなった。巨神はそのまま、アトラス山となった。
その後、エチオピアの海岸で美しい娘が岩に鎖につながれているのを発見したペルセウスが降りて事情を聞くと、怪物の生け贄にされるのだという。