21世紀を迎えたばかりの新年、食事に招待された四人の友人はジョージが現れるのを待っていた。約束の時間になってもジョージがなかなか姿を見せず、紳士にあるまじき行為と怒った四人が先に始めようと食卓についたその時、服が破れ、全身ボロボロになったジョージがドアを開けて現れる。驚いて「いったい何があったんだ?」と聞く四人。疲れ果てた様子のジョージであったが、一杯の水を飲み干すと、彼は自分の身に起こった事を四人に語り始める。

映画の本編は5日前に遡り、ジョージの回想よって描かれる。自宅に集めた友人たちに、テスト用に作った小型タイムマシンの実験に立ち会ってもうらうシーンで始まる。
ここでジョージは自分のタイムトラベルの理論を説明し、時間旅行や四次元の話を語って聞かせるのですが、こういうのはなかなか楽しいものです。

それにしても、この中のデブは最初から喧嘩腰だが本当に友達なのか・・・?

ほかの映画でよく登場するタイムマシンと違い、その位置は全く動かず、周りだけが変化するという設定。個人的にはこっちの方が説得力があると思うのですが・・・それってかなり危ない気がする。

そして、葉巻を人間に見立てて折り曲げ、小型タイムマシンに座らせてレバーを引くと、ブーンという音と共にタイムマシンは姿を消すのであった。見事に実験は成功したのだが、成功を目の当たりにしたはずの友人達が言った事といえば、
「君の話が本当だとして、この仕掛けが何の役に立つのだ?」
「タイムマシンはいくらで売れて、どれほど儲かるんだ。採算が合うか考えたかね?」
「おっと、もうこんな時間だ。忙しいので失礼するよ」

何かを目撃したり、発明したりした主人公の話を信じようとしないのは映画の定番だが、これではあまりにも間抜けすぎる。いくら何でもそれはないだろう(怒)、全く不愉快なシーンだ。しかし黙って話を聞いている親友デービッドの、何か思案しているような表情はいいなぁ・・・デービッドも発明を否定しているのだが、心の底では信じており、ジョージの事を心配しているというのを上手く表現しています。

ところで、友人の一人は、TVドラマ『タイム・トンネル』の所長さんではありませんか。この映画の方が先だから、この時点ではまだタイムトラベルを信じていないという事です。

友人達が帰った後、ジョージは一人で実験室へと向かい、ドアを開けて中へ入る。