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メドゥーサ タイタンの戦い


今回取り上げるのは、『タイタンの戦い』で登場したメドゥーサ。

最初はギリシャ神話のお話から。

メドゥーサというのは、ギリシャ神話に出てくるゴルゴンの三姉妹の一人です。

ステノ、エウリュアレ、メドゥーサの三姉妹は美しい娘であり、特に美しい髪を持っていたメドゥーサは、女神アテナの神殿で海神ポセイドンと交わったため、アテナの怒りを買い、醜い姿に変えられてしまいました。そのことに抗議した二人の姉も同じく、醜い姿に変えられてしまったという事です。

鱗のような身体に、飛び出した大きな目、猪の牙を持ち、長い舌が垂れている。青銅の腕に黄金の翼とを持ち、手の先には鉤爪、その頭髪は一本一本が蛇であるという・・・なんとも凄まじい描写。

三姉妹は皆同じ能力を持っていたとされていますが、最大の特徴は、その姿を見た者を石に変えてしまうという点。これは誰でも知っている有名な話ですが、不死という能力だけはメドゥーサには備わっていませんでした。この欠点があったからこそ、メドゥーサだけが有名になったとも言えるでしょう。

ちなみに『タイタンの戦い』にも登場する、三人で一つ目、一つの歯しか持っていないというグライアイ三姉妹は、神話ではゴルゴンとも姉妹です。そんな関係で、グライアイだけがメドゥーサの住処を知っていたというわけです。ちなみに、ゴルゴンのほうがお姉さん。

メドゥーサは英雄ペルセウスに首を切り落とされてしまうのですが、その傷口からは、天馬ペガサスとクリューサオールが産まれたとされています。

さて、メドゥーサで思い出される映画といえば、私が子供の頃テレビでよく放送していた『妖女ゴーゴン』(1964)というのがありました。ハマー・プロの作品で、これは結構怖かった。


他にもメドゥーサが登場する映画は数多く作られていますが、大抵メドゥーサ役には綺麗な女優さんがキャスティングされていて、頭にはゴム製の蛇がブラブラ・・・というのが多かったように思います。

ハリーハウゼン版メドゥーサが登場する『タイタンの戦い』ですが、メドゥーサとペルセウスの決闘シーンはハリーハウゼン作品でも屈指の名シーンとなりました。

映画では、ペルセウスが盾にメドゥーサの姿を映して戦い、剣でメドゥーサの首を切り落とすという決着だったのですが、初期の絵コンテには、盾を円盤投げのように投げて、メドゥーサの首を切り落とすというシーンがありました。

このシーンがボツになった理由は分かりませんが、個人的にはフリスビーによる首チョンパを見てみたかったです。

ハリーハウゼンのメドゥーサの凄い所は、なんと言ってもその頭の蛇が一本づつ全てリアルに動いているという事でしょう。

この頭の蛇、画面ではほとんど分かりませんが、よく見るとそれぞれ微妙にデザインが違っているそうです。一本づつデザインを変えておかないと、次に作業をする時に、どれを動かしたのか分からなくなってしまうから、というのがその理由だそうです。

一日中作業して、5秒から10秒程度のフィルムしか完成しないというストップモーションの仕事は大変な作業だったのですね・・・

最後に、

私のホームページでは、『タイタンの戦い』の番外編として『英雄ペルセウスの冒険物語』(ギリシャ神話編)を紹介していますので、興味のある方はどうぞ。

『タイタンの戦い』ジェントルジャイアントスタチューブーボー


またまたハリーハウゼン作品の玩具ですが・・・写真はジェントルジャイアント製のスタチュー ブーボーです。

発売は2007年で限定500個。本物と見分けがつかないほど正確に再現された造形は見事! しかも、かなり高級感があります。

一般的にはマイナーな部類のブーボーがこれほどのクオリティーで販売されるとは感激。個人的にこれは大ヒット作。ブーボー自体は12センチくらいと小さいのですが、机の上に置くとぴったりのサイズでとても可愛いのです。

ちなみに首が回転します。


いまさらですが、お気に入りのコレクションの一つなのでブログで紹介させていただきました。


話は変わって、

以前、友人のホームページを製作中と書きましたが、そのホームページはこちらです。

SFSBOOK http://www.sfsbook.com/

現時点では私が製作したバージョンではありませんが、今年(2008年)の8月頃にはリニューアルする予定です。

以前、私のブログで紹介した、タロスのソフビ人形や、マーズアタックのフィギュアをいただいた友人のお店で、映画やテレビの台本を扱っています。

ハリーハウゼン関連の台本や書籍も扱っているので、興味のある方は一度のぞいて見て下さいませ。

SFダンジョン・マスター/魔界からの脱出


1985年製作の『SFダンジョン・マスター/魔界からの脱出』

主人公のコンピュータ技師ポールが、魔法使いに恋人グエンを人質にされ、七つの試練を受けるとう内容の映画。七つの試練はそれぞれ監督が異なっており、主人公が七つのダンジョンを冒険するというオムニバス風の映画となっています。

製作は、以前にもこのブログで名前が出てきた、エンパイア・ピクチャーズの総帥であり、低予算製作で有名なチャールズ・バンド。一応、勢いがあった頃のエンパイア・ピクチャーズの作品という事になるのでしょうか? 数年後には倒産してしまうのですが・・・

主人公が普段使っているデスクトップ型コンピュータが、試練を受ける冒険シーンでは腕輪型の小型コンピューターに変形! レーザー光線を発射し、ほとんどの敵はそのビームで簡単にやられてしまうという・・・突っ込みどころ満載なので、ある意味楽しい映画です。

一番笑ったのは、魔法使いに捕らえられた恋人グエンが磔にされ、主人公が「彼女に手を出すな!」と叫ぶシーン。
ここまではよくある場面ですが、他の映画と違うところは、魔法使いが本当に手を出している所。ヒロインの体をお腹から胸まで触りまくっています。この映画は普通じゃない・・・

今回この作品を取り上げたのは、監督の一人がデヴィッド・アレンであるという事がその理由。内容はどうでもいいのです。

アレンが担当したエピソードには、インドネシアの魔神像というのが登場します。当然それはストップモーションで動かされているのですが、チャールズ・バンドから「『アルゴ探検隊の大冒険』のタロスのような怪物が登場する話を」と依頼されて作ったものなので、その動きはかなりタロスを意識したものになっています。

ファン必見の映像と言いたいところですが、登場シーンも少なく、ちょっと歩き回る程度。主人公のレーザー光線であっけなく崩壊してしまうのは残念。

あまり好きな作品ではないのですが、ハリーハウゼンつながりという事で紹介してみました。

魔神像はこんな顔です。


こういうのを見るたびに、私はハリーハウゼンの偉大さを再認識してしまうのであります。

マーセル・デルガド


マーセル・デルガド(MARCEL DELGADO)

ほとんどの人が聞いた事も無い名前だと思いますが、古い特撮関連の本を読んでいるとこの人の名前をよく目にします。

メキシコ生まれの彫刻家ですが、ウィリス・オブライエンに雇われて、『ロスト・ワールド』、『キングコング』、『コングの復習』などのモデルを彫刻した人です。映画の中では造形担当という事になるのでしょうか。芸術家であるデルガドが作り上げたモデルは非常にリアルに出来ていて、撮影終了後には博物館に飾られていたそうです。

ちなみに、『キングコング』のプロデューサーはデルガドに、「猿と人間、両方の特徴を兼ね備えた造形を」と命じていたそうです。そして、何回か作り直した結果が、あの初代『キングコング』というわけ。

しかし、オブライエンに雇われていたという事は、決して仕事には恵まれてはいなかったという事を意味するのですが、RKO製作部門の解散後にはプロジェクト・アンリミテッドに参加し、ジム・ダンフォースの元で腕を振るう事になります。

まぁ、前に書いたのですが、ダンフォースという人も決して仕事に恵まれていたとは言えないので・・・

アカデミー賞を受賞した『猿人ジョー・ヤング』(上の写真です)のモデルもデルガドの作品。レイ・ハリーハウゼンのアニメーションも見事でしたが、ジョーの緻密な動きはデルガドの造形があってこそだと思います。

ハリーハウゼンはウィリス・オブライエンの後継者ともいえる人物ですが秘密主義だったらしく、ストップモーションに使用されるモデルの中身がどういう仕組みになっているのか一切公開しなかったそうです。

モデルは、機械技師によって組み立てられたアーマチュアと呼ばれる非常に精密な可動式の骨格で出来ていて、それによって正確なアニメーションが可能になるわけですが、長い間その仕組みはアニメーター自身も知らなかったという事です。

ジム・ダンフォースとデビド・アレンがデルガドから『キングコング』のアーマチュアを買い取った時に初めてその仕組みを理解したのですが、彼らはその仕組みを秘密にはせず公開し、それ以降アーマチュアによるモデルの製作が一般的になったということです。

それ以前は単なるワイヤーが中に入ったモデルを使ってアニメートしていたという事です。

デルガードは1901年生まれ。1965年に仕事を引退して、ロサンゼルス(カリフォルニア)で1976年に死亡。『ロスト・ワールド』、『キングコング』、『コングの復習』、『猿人ジョー・ヤング』などが代表作。彼の名前を念頭に置いて、もう一度見てみるのも一興かもしれません。

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