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マーセル・デルガド

マーセル・デルガド(MARCEL DELGADO)

ほとんどの人が聞いた事も無い名前だと思いますが、古い特撮関連の本を読んでいるとこの人の名前をよく目にします。

メキシコ生まれの彫刻家ですが、ウィリス・オブライエンに雇われて、『ロスト・ワールド』、『キングコング』、『コングの復習』などのモデルを彫刻した人です。映画の中では造形担当という事になるのでしょうか。芸術家であるデルガドが作り上げたモデルは非常にリアルに出来ていて、撮影終了後には博物館に飾られていたそうです。

ちなみに、『キングコング』のプロデューサーはデルガドに、「猿と人間、両方の特徴を兼ね備えた造形を」と命じていたそうです。そして、何回か作り直した結果が、あの初代『キングコング』というわけ。

しかし、オブライエンに雇われていたという事は、決して仕事には恵まれてはいなかったという事を意味するのですが、RKO製作部門の解散後にはプロジェクト・アンリミテッドに参加し、ジム・ダンフォースの元で腕を振るう事になります。

まぁ、前に書いたのですが、ダンフォースという人も決して仕事に恵まれていたとは言えないので・・・

アカデミー賞を受賞した『猿人ジョー・ヤング』(上の写真です)のモデルもデルガドの作品。レイ・ハリーハウゼンのアニメーションも見事でしたが、ジョーの緻密な動きはデルガドの造形があってこそだと思います。

ハリーハウゼンはウィリス・オブライエンの後継者ともいえる人物ですが秘密主義だったらしく、ストップモーションに使用されるモデルの中身がどういう仕組みになっているのか一切公開しなかったそうです。

モデルは、機械技師によって組み立てられたアーマチュアと呼ばれる非常に精密な可動式の骨格で出来ていて、それによって正確なアニメーションが可能になるわけですが、長い間その仕組みはアニメーター自身も知らなかったという事です。

ジム・ダンフォースとデビド・アレンがデルガドから『キングコング』のアーマチュアを買い取った時に初めてその仕組みを理解したのですが、彼らはその仕組みを秘密にはせず公開し、それ以降アーマチュアによるモデルの製作が一般的になったということです。

それ以前は単なるワイヤーが中に入ったモデルを使ってアニメートしていたという事です。

デルガードは1901年生まれ。1965年に仕事を引退して、ロサンゼルス(カリフォルニア)で1976年に死亡。『ロスト・ワールド』、『キングコング』、『コングの復習』、『猿人ジョー・ヤング』などが代表作。彼の名前を念頭に置いて、もう一度見てみるのも一興かもしれません。
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