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黒い絨氈

『黒い絨氈』(1954)

1901年の南米を舞台に、生活を脅かす人喰い蟻マラブンタの大群から農場を守るために奮闘する農園主と新妻の姿を描いたパニック映画で、ジョージ・パル(製作)とバイロン・ハスキン(監督)はあの名作『宇宙戦争』(1953)のコンビ。

原題はTHE NAKED JUNGLE

蟻の大群が通ると、ジャングルが丸裸にされてしまうという意味でしょうか。

さて、そんなタイトルからも分かるとおり、一応はパニック映画なのですが・・・

モンスターや巨大クリーチャーを期待していると、ちょっと違います。

いや、ちょっとどころかまるっきり違う

物語の前半、というよりも映画の大半は夫婦間のメロドラマに終始。

帰れだの残るだの、二人は合わないだの、そんな展開が1時間以上も延々と続き・・・

で、映画も残り20分程度になった頃、ようやく人喰い蟻との攻防戦が始まるという展開。

でも

結構、面白かったです(・∀・)

痴話喧嘩に辟易しながらも意外と退屈しなかったのは、演じている役者さんたちのおかげかも?


農園の主人を演じているのはチャールトン・ヘストン。
19歳の時からジャングルを開拓し15年。富と名誉を築き上げ、プライドが高く相当ワガママな性格。
まだ若かったせいか、後の映画で見せるような貫禄、というか風格はまだまだ。でもやっぱり格好いいし、そこにいるだけで絵になるのは流石。

花嫁募集の広告を見て、志願してこの地にやってきた妻はエリノア・パーカー。
頭が良くて美しく、ジャングルでの生活に物怖じしない度胸もあるという完璧な女性を演じています。

仕事一筋で女性を知らない主人公(つまり童貞ということ)と離婚暦のある妻(男性経験あり)

この二人が、お互いの顔も知らずに結婚を決めたという・・・

この特殊な設定のせいか、ドラマ部分も不思議と楽しめました。

潔癖症で何でも新品を好む主人公が、離婚暦のある妻を中古品扱いするくだりには愕然。

なんでも新品しか家には入れない主義だそうで・・・

お前が触るまでこのピアノは新品だった

とか

どうしても過去の男性関係が頭から離れないから出て行ってくれ

とか

ありえないような暴言を連発( ̄∇ ̄;)

100年も前ならこういう事も実際にあったのですかね?

実は、こういった痴話喧嘩のシーンがこの映画で最も印象に残ってたりします。

こんな事ばかり書いていますが、男心や女心が上手く表現された素晴らしいシーンもいっぱいありますよ。

えーと

映画も残り30分を切った頃、ようやく農場に向かって行進を続けるマラブンタの軍隊を発見


数十キロにも及ぶ軍隊蟻の群れ。これが邦題の黒い絨氈。マット・ペインティングというのがバレバレですけど、なかなかの迫力でした。

ジャングルという限られた物資しかない状況で知恵を絞って蟻と戦う主人公。

特撮が多用されていな事と特殊な舞台設定のせいか、今見てもあまり古さを感じさせないし、後半もなかなか面白かったです。

マラブンタとの戦いで、農場や財産の全てを失った主人公に残された唯一の物は

別の言い方をすれば

主人公は全てを失ったが、妻の愛は勝ち取ったのであった、というようなオチの作品でした。


怖いシーンや、体がむずむずするようなシーンはあるものの、やっぱりこの作品は恋愛物と言ったほうがいいかもしれません。

ところで

この映画を見て誰もが疑問に思うのが、本当にマラブンタってこんなに恐ろしい生き物なのか? という事でしょう。

昔は単純に全部信じてましたけど。

軍隊蟻の恐ろしさを描いたドキュメンタリーなどがテレビでも特集されたりしますが、刺されると熱が出て苦しむ、とかそんな程度だったような気がします。
せいぜい動物の死骸を数日かけて食べつくすとか、犠牲になるのは動きの遅い昆虫や爬虫類、というのが実際のところかもしれません。

この作品では、全てを食べつくしながら驚異的なスピードで移動し、襲われた人間は一日で白骨化ししてしまうという・・・

そう考えると、やはりこの作品はSF映画のジャンルに入れてもいいのかと、思い・・・ました。
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