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『ヒューマノイドの創造物』Creation of the Humanoids

『ヒューマノイドの創造物』(1962)

この映画の舞台は核戦争後の地球。
地球の人口は激減し、ほとんどの人間が放射能の影響で不妊症となってしまった近未来。
生き残った人間たちは緑の皮膚を持つロボットを作り、それらを労働力とし再建への道を模索していた。
高い知性を備えたロボットたちは人間に忠実であったが、しだいに進化し、中には自我を持つ者も現れ始めた。
ロボットに取って代わられる事を恐れた一部の人間は「生身の人間の同盟」を結成し、ロボットたちを「クリッカーズ(リモコン)」と呼び監視するようになる。

えーと

この作品はこれまでに見た作品の中でもそうとう変わっています。異色中の異色。

全体の9割以上が会話なんですね。3つか4つほどセットを用意して、延々と役者さんたちの会話劇が続くので舞台劇を見ているような印象でもありました。物語はなんのメリハリもなく淡々と進みます。

というわけで

見る機会が少なそうな作品なので、私も淡々と最後のオチまで書いてしまおうか、と。


ロボットに協力し、人間そっくりのヒューマノイドを開発するレイヴン博士。
「生身の人間の同盟」に研究所に踏み込まれ、研究内容が明るみに出そうになった博士は「私を殺せ」とヒューマノイドに命じる。「研究内容が知られれば弾圧が始まりロボットたちの立場が危うくなる」と考えた博士は自らが犠牲となり秘密を守ったのだ。

研究内容は知られなかったものの、ヒューマノイドが人間を殺したという事実は大問題。

今後のロボットたちの監視方法などを話し合うため、「生身の人間の同盟」幹部のクレイグスらは集会を開く。
弾圧か全面対決か。そんな折、クレイグスの妹エスメがなんと召使であるロボットのパックと恋仲になっているという知らせが届く。

まさか幹部である自分の妹が・・・

怒り心頭のクレイグスはエスメの家へと乗り込むが、エスメのロボットに対する想いやロボットがいかに優れているかを延々と聞かされ、クレイグスの表情は次第に複雑なものへと変わっていく。

そこに現れたのがエスメの友人であるマキシンという女性。マキシンに以前から恋心を寄せていたクレイグスはエスメを説得できないままマキシンと家を出る。
お互いが気に入り恋を語らう二人。すると突然緑色のロボットが現れ、二人を彼らのアジトへと連行してしまう。

そこで彼らを待っていたのは、なんと、若返った姿のレイヴン博士。死んだはずの博士が何故ここにいるのか? やがてレイヴン博士の口から二人に衝撃の真相が語られる・・・

で、その「衝撃の真相」ですが・・・

なんの「演出」も「タメ」もなく、物語の核ともいえる「どんでんがえし」をいとも簡単にばらさしてしまう映画って本当に珍しいです。

普通の会話の中で唐突に語られるものですから、そっちの方にびっくりしてしまったほど。

そんなわけで

その衝撃の真相とやらもここに書いてしまいましょう。

その場に居合わせたロボットの口から発せられた一言

「クレイグス、あなたはロボットなのです・・・」

ガ━━(゚д゚;)━━ン!!

実はクレイグスとマキシンは共に数ヶ月前の事故により死亡しており、手術をしたレイヴン博士の手により本人達も知らぬままヒューマノイドにされていたのでした。
信じ堅い表情のクレイグスであったが、ロボットが手にしていた短剣でクレイグスの心臓を一突きすると、血液ではなく緑色の液体が流れ出す。

個人の記憶、個性、能力などの全てが移植され、生殖能力をも備えた人間型ヒューマノイド。

二人は完璧な性能を与えられた最初の人間型ロボットであった・・・


ロボットを監視する立場の人間が実はロボットで、というのはなんとも皮肉な結末ではあります。

この映画って実は奥が深くて風刺やメッセージ性に富んだ作品なのかも知れません。小説だったら面白そうです。

あとは個人的な感想をぼちぼち

ロボットという言葉を発明した「R.U.R.」のカレル・チャペックが脚色を担当。そのせいかちょっと「R.U.R.」に似ています。カレル・チャペックの「R.U.R.」を脚色した作品であるため、ロボットが団結するといった所や、「新世界のアダムとイブ」を思わせるラストシーンなどに類似点が見られます。

映像から分かるのは、ものすごい低予算であるということ

段ボールのようなセットと会話劇はちょっとだけ旧『スタートレック』を思わせます。

でも、セットの配色や照明などはどれもかなりシュールなもので、「アート」って感じですね。これはなかなか良いです。不思議な前衛芸術を見せられているような印象でした。

他の映画からの流用が多いのがちょっとオモシロイ。ロボットの進化をあらわした映像ですが


見た事あるやつが(^.^) ハリーハウゼンの円盤の宇宙人がロボットとして流用されています。

緑のロボットの衣装は『宇宙水爆戦』のメタルーナと同じですね?

BGMは、多分『宇宙戦争』とか『禁断の惑星』からの流用。あるいは単にパクリか。
まぁ、これはSFっぽくて良い雰囲気でした。

先に書いたように大部分が会話なので、特撮を必要としない数少ないSF映画の一つ、という事も言えます。

最後に真相が語られるあたりは『人造人間クエスター』を思わせる展開。

自分がロボットだと気がつかないあたりは『ブレードランナー』のレプリカントと同類ですね。

ロボットに自分を殺す命令をするのは『アイ・ロボット』

自分より優れたロボットを開発するのは『スクリーマーズ』でも見られました。

( ̄。 ̄)

なんだか不思議な気分です。こうして書いているとあまりにも色々な映画を連想しているのが面白い。

もっとも「この作品が後の映画にインスピレーションを与えた」というのは考えにくいですけど・・・

1962年の映画にしては洗練された印象で、70年代か80年代初期の作品のようなテイスト。まぁ、色々な意味で楽しめる作品ではありました。

地球の支配者が人間からロボットに取って代わられるという事を示唆したエンディング。

演出次第ではとんでもない名作になった気もするのですが・・・


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