猿の惑星 |
2013-5-6 15:41 |

久しぶりの更新ですが、この数ヶ月間は身内の入院などいろいろありまして、ブログどころではなかったのであり、書く気力も出ず
と日記には書いておこう
自分のブログなんてやっている場合ではなかったものの、相変わらず映画はたくさん観賞しておりました。しばらくは他の方のブログ拝見したり、いろいろなサイトで皆さまのコメント読んだりと、それなりに映画を楽しんでおりました。
他にやる事も無いし・・・
再開後の一発目は、自分はまず書くこと無いだろうと考えていた『猿の惑星』(シリーズ)
いろいろなサイトを見ていて感じたのは、何故そんなに斜に構えて映画を見るのかなぁ、という事。
「1億総評論家」なんて言葉もありますが・・・
もっと単純に映画という娯楽を楽しめないのかなぁ? などと、ちょっと不思議な感覚すら覚えたほど。なんでこれを素直に楽しめないんだろう? 損してない? とか。
自分のブログで「この映画がいかに駄作であるか」を延々と語ってみたり、あげくには脚本家や監督を無能呼ばわりしたり??
まあ、本気でそう思っているのか、十分楽しんだ上で「自分の批評」を楽しんでいるのか分かりませんけど・・・
でも
駄目だった箇所を批判した後に、ちゃんと自分の意見を述べているブログは好感が持てますね。
なるほど、そういった見方もあるのか、と参考になります。
そういえば、私は掲示板の類は好きでない、といった事を以前に書いた覚えがあるのですが・・・
やはり、今回も公共の掲示板での無意味な論争には辟易させられました。
映画の好みなんて人それぞれ
価値観が全く違う者同士が相手の映画の見方を批判、そしてお互いが中傷合戦を展開。こんなものは第三者から見たらナンセンス以外の何物でもないと思うのですが・・・
これって当の本人たちは気付かないものなのでしょうか??
ε=( ̄。 ̄;)フゥ
いきなり話が大幅にそれましたが・・・
こんな当たり前の事を長々と書いてしまったのも、私がブログで取り上げるほとんどの多くが、あまり一般的には評価されないであろう作品だから、というのも一因かと。
このブログで取り上げた作品ばかりではなく、自分のお気に入り作品を「ゴミ映画」のように評しているコメントを見かけると、さすがにカチンとくることも・・・
それ以前に、マイナーすぎる故にコメントゼロの作品も多数
( _ _ )
えーと、気を取り直して『猿の惑星』ですが
GW中に久しぶりに通して観賞したのですが、やっぱり楽しめました。
この作品に関して言えば、子供の頃に見て感じた事と、現在の感想がほとんど変わっておりません。
これはちょっと珍しい事なのですが、それだけこの作品が単純で分かりやすい作りである、という事かも?
そういえば、自分のブログで映画を星の数で評価したりしている方がいたので、その真似をして10段階でも。
一作目を10点満点として、以降は7点、9点、8点、7点、といったところ。うーむ、我ながら甘すぎです。
5作品もあるので、個人的なプチ感想
『猿の惑星』(1968)

映画の前半で人間狩りをするゴリラの映像が画面に大映しになった時の衝撃は未だに忘れられません。猿に支配される主人公テイラーの苦悩がひたすら描かれるのですが、全く飽きることなく画面にくぎ付け。喉を怪我したテイラーがようやく猿に向かって言葉を発する。この後どーなるの? 全編を通してスリル満点の展開と衝撃のラスト。文句無しに面白かった。そのラストシーンがそのままDVDのジャケットになっていたのもある意味衝撃でしたが・・・
『続・猿の惑星』(1969)

スリリングな展開は前作同様に楽しめました。あまりスケール感のない爆弾を「神」と崇めるミュータントたちを見た時は「そんなバカな?」と思いましたが(苦笑)
言っている事も何だか頭悪そうで・・・。最後はテイラーが爆弾のスイッチを押して地球は消滅。
ここまでは、明らかに続編を意識していませんね。スタッフは続編を作るつもりは無かったのに、あまりの人気で続編の制作が決定したものだから、つじつま合わせに苦労したのだとか。うろおぼえですが、こんな話を何かの本で読んだ記憶があります。
『新・猿の惑星』(1971)

地球が消滅する直前に修理した宇宙船で脱出した三匹の猿が偶然1970年代の地球にやってくる、というかなり強引な設定のお話。
あの猿がそんな短期間で宇宙船を修理???
当時は制作側の事情なんて知る由もないので、子供心にも「そんなバカな」って思っちゃいました。
最初は人類に歓迎されるコーネリアスとジーラ。前半のユーモラスな描写はそれだけで十分楽しめるものでした。後半のムードは一変して、人類にとって危険な存在であると判断された二匹の逃亡劇となります。
悲惨なラストが多いこのシリーズの中でも最も後味の悪い結末。最後のコーネリアスの断末魔の叫び声のすさまじさといったら・・・。前半が楽しかった分尚更、ですね。
この作品以降は続編を意識した作りになってます。
『猿の惑星・征服』(1972)

第一作目の猿と人間の立場が入れ替わったような展開。ロディ・マクドウォールの演技は素晴らしかったですね。第一作のチャールトン・ヘストンに負けず劣らず、シーザーの悲しみや苦悩がダイレクト伝わり、感情移入させられます。
この程度で人間が征服されちゃうの? もっと強力な武器は?って感じたのは、作品自体にスケール感があまりなかったせいかも。
『最後の猿の惑星』(1973)

それなりに面白かったです。
この後、第一作目につながるのですが、どうして人間は喋れなくなったのでしょう?
4作目からの数年間での猿の進化の早さには唖然としましたが・・・
というわけで
私はどの作品も好きではあるのですが、ちょっと問題だなぁ、と思うのは、これらの感想はすでに子供時代にも感じていたという事。
小学生の目で見てこれだから、一般的に続編以降の評価がそれほど高くない、とうのもある意味納得するしかありません。当時の大人達が馬鹿馬鹿しいと一笑に付していてもおかしくありませんね。
でも、このシリーズに関しては設定の矛盾点を指摘しても、あまり意味が無いような気がするんですよね・・・
その辺りに目をつぶればかなり上質のエンターテイメント作品だと思うし、子供の頃に一作目を見て以来、次々とテレビで放送され、現在まで何度も観賞し楽しませてくれたたこのシリーズには今でも感謝の気持ちしかありません。
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コメント |
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投稿者 : たあ
予算の都合上、シリーズ後半になるにつれてスケール感が小さくなりいかにもB級作品としての色合いが濃くなってしまったのは致し方の無いところでしょうね。 私も当時小学生ながら感じていました(苦笑)。 「最後の猿の惑星」から「猿の惑星」につながると思っていたら、実は「新・猿の惑星」でコーネリアスたちが辿り着いたのはパラレルワールドの地球であり、その後の作品も「猿の惑星」につながるストーリではないなんて解釈も出てきましたしね。 そう言えば最近TVで久々に「猿の惑星」を吹替えで放送しておりました。もちろん日曜洋画劇場で初放映したベストの吹替え版でしたよ。
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2013/05/06 17:08 |
投稿者 : パラディオン
やっぱり子供でもそう感じるレベルでしたか(笑)
すっかり忘れていましたが、パラレルワールドの件、そういえば聞いた事あるような気がします!
映画によっては様々な解釈がでるものですが、だいたい私が考える事といえば・・・
「おそらく制作側はそこまで考えていないだろう」
と、ほとんどの場合そう考えちゃいます。
地デジ化以降テレビが映らないので、吹き替えなど見る機会もありませんです。「猿の惑星」はもう一度吹き替えで見たい作品の一つですね。
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2013/05/06 21:44 |
投稿者 : たあ
勘違いしてました… TVの初放映はTBS系列の月曜ロードショーでしたね(汗) 自分でも意外ですが、確かに予算の違いによる作品のムラはあるものの、5作品通じてみても、各作品単独で見ても面白いんですよね。
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2013/05/06 22:37 |
投稿者 : パラディオン
局によって放送の曜日が違い、ロードショーやら洋画劇場やらたくさん映画枠があったのですが、私の場合それらの違いって全く記憶にありません(大汗)
ちゃんと区別して、その映画がどこで放送されたとか覚えている方がいますが、いつも「凄いなぁ」と感心しております。次第にB級の匂いがしてまいりましたが、どれも愛すべき作品だと思っております!
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2013/05/06 23:26 |
投稿者 : たあ
レイ・ハリーハウゼン氏が亡くなったそうです… 御冥福をお祈りしたいと思います。
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2013/05/08 17:10 |
投稿者 : パラディオン
ここしばらく音沙汰なしなので気になってはいたのですが…。ここ数年、少年時代から心酔してきた人物が亡くなる事が多くなりました。ファンとしてはかなり辛いです。今日からは一人で映画祭かなぁ…、偉大な功績を偲んで。
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2013/05/08 21:46 |
投稿者 : GAVVA
一人映画祭、自分もやってますよ…
合掌。
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2013/05/10 15:09 |
投稿者 : パラディオン
無くなる数日前に「ガリバーの大冒険」見てたんですよね。ダメージがぬけるのにちょっと時間がかかりそうです。DVD特典のインタビューとか見たら泣けてきました…。自分の周りにファンがいないので本日も一人で追悼映画祭です。
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2013/05/10 21:13 |
投稿者 : 流れ者
とある事をネットで調べているうちに何時の間にやらネットサーフィン(死語?w
で、此処にたどり着きましたwww
ちなみたどり着くまでの経緯は
ドラえもん のび太の恐竜(Wiki)→恐竜100万年(Wiki)→
レイ・ハリーハウゼン(Wiki)→地球へ2千万マイル(Wiki)→
イーマ(画像検索)→このブログですw
いやぁ、非常に面白です、このブログ。
SFあんどファンタジー好きの自分としては
大変楽しく読む事が出来ました。
私もハリーハウゼンが大好きでタイタンの闘いは当時小学4年生でしたが
少ないお小遣いをためて劇場で観ましたよ。
メドューサが怖かったなぁw
しかしこのブログの最後の記事がハリーハウゼンの亡くなった前の日で止まってるのは・・・
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2013/07/24 00:02 |
投稿者 : パラディオン
流れ者さん、コメントどうもです。
何故かネットサーフィンという言葉にウケてしまいました。
それはともかく・・・
ハリーハウゼンが亡くなったのと更新のストップは全く関係ないのであります。
わざわざ事情を記事にするのもどうかと思って放置してしまったのですが、コメントしてくださったのをきっかけに理由をちょっとだけ語ってしまうと、ですね
ここ半年で身内が二人合わせて三回も入院しており、昼は仕事、夜は介護&病院通いという生活が続いていたもので(苦笑)
ブログをやめる気は全くありませんし、ブログをもっとマイナーな作品で埋め尽くすという小さな野望もあります(笑)
そのうち再開しますので、時々遊びに来てくれると嬉しいです。
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2013/07/24 19:30 |
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