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放射能X

放射能X(1954)は、原爆実験の影響により、突如出現した巨大蟻の恐怖を描いたモンスター映画ですが、1950年代に量産されたB級作品とは一線を画す傑作。

舞台はニューメキシコ州の砂漠。パトロール中の警察官が一人で荒野を彷徨っている少女を発見するところから映画は始まります。その近くでは、何者かによる連続惨殺事件が発生。
惨殺事件の生存者と思われる少女は、事件のショックから言葉を話す事が出来なくなっていた。しかし、惨殺現場から採取された蟻酸の臭いを嗅ぐなり少女は恐怖の表情を浮かべ絶叫する。

「Them! Them! Them!」

少女の恐れる「Them(奴ら)」とは何者か? 

まぁ、その・・・そのポスターやビデオ・パッケージ、安直な邦題などで、見る前から放射能で巨大化した蟻が犯人というのはバレバレなのですが、それでも何度見ても面白いからこれは本当に傑作なのだと思います。

しかし、上のポスターの顔・・・何かコミカルですが実際は下の通り。


巨大蟻との攻防の後、全ての駆除に成功したと思われたが、巣穴からは新たに生まれた女王蟻が消えていた・・・

サスペンス的な要素を取り入れた演出とストーリー展開、姿を見せない怪物を目撃情報を頼りに追跡し、見る者に恐怖と不安感を与えるという手法は、後のこの手のジャンルの作品に多大な影響を与え、多くの映画のフォーマットとなりました。

あ、ここでちょっと思い出しました・・・

バルカン人のレナード・ニモイなのですが、彼のプロフィールを見ると、この映画に出演しているようです。時代を考えると脇役とかほんのチョイ役と思われますが、それらしい人が見つかりませんでした。顔が違いすぎるのかなぁ?

それよりも、

この映画で特に印象的なのは、巨大蟻が発する「キリキリキリ」という効果音。

「次のシーンで何かが出てくるぞ・・・」という観客の恐怖や不安、緊張感を煽るのに効果的に使用されていたのがこの効果音。
映画を見た事がある人ならきっと憶えていると思いますが、この音・・・ヒグラシにとても良く似ています。

ヒグラシが分からないという方のために、音声だけをアップしてみます。

http://palladion.fantasia.to/HIGURASHI.mov

どーですが、これ。これをもうちょっとゆっくり再生したらまさに映画の巨大蟻でしょう。私の住む地方でも聞く事ができるヒグラシの音ですが、風流なはずのこの音も私にとっては巨大蟻が攻めてきたように聞こええるのでとても怖いのです。

この巨大蟻は巨大なハリボテ、いわゆるラージスケール・メカニカルというやつで撮影されています。
1954年のアカデミー特殊効果賞にノミネートされているのですが、全体像で動くシーンは無く、ふらふらと動く頭部が人を襲うシーンはちょっと迫力に欠けるものでした。
実際の効果はともかく、技術的に非常に高度な事をやってのけた、という事が評価されたのかもしれません。

ちなみに、この年の特殊効果賞はディズニーの『海底二万哩』が受賞しています。こっちは巨大イカでしたが、同じラージスケール・メカニカルでもレベルの違いは明らか。

この作品を見ていつも思うのは、これがハリーハウゼンのようなモデル・アニメで撮影されていたら、もっと効果的に見せる事ができたのでは、という事。
巨大なハリボテを見ていると、なかなかの傑作とはいえ、やはりB級作品だなぁ、と感じてしまうのが残念でなりません。
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