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CHESLEY BONESTELL(シェスリィ・ボンステル)

ジョージ・パル作品には欠かせない存在だった画家、CHESLEY BONESTELL(シェスリィ・ボンステル)

あまり馴染みの無い名前ですが、SF雑誌や小説のカバー、天文解説書などにもイラストを提供している、知る人ぞ知る天体画家。

日本語にするのが難しい名前で、チェスリィ・ボネステルとか、チェスリィ・ボーンステルと記される事もあります。

1888年の生まれの人が、これほどのSFアートを描けるというのも驚きです・・・

いや、ボンステルの作品をSFアートというのは間違いでした。

ボンステル本人はSFには全く興味が無く、描く作品はあくまでも科学や天文学などをベースにした現実的なもので、SF関連の作品は数多くある仕事の一つに過ぎないのだとか。


そんなボンステルですが、1937年には映画界に入り、ワーナーやフォックス、パラマウントなどのメージャーな会社でもマット・ペインティングを担当。私の好きなジョージ・パル作品にも美術担当として参加、ボンステルの作品も効果的に使われていました。

『月世界征服』の月面着陸のシーン、『地球最後の日』での大都会の水没、『宇宙戦争』のオープニングの惑星も印象的でした。

しかし、ジョージ・パル作品を語る時に、どうしても触れないわけにはいかない一つの問題作があります。

それは『地球最後の日』のエンディング、アーク号が遊星ザイラに着陸シーンで使用された作品なのですが、映画を見た人なら分かると思います。

未来版ノアの箱舟の乗組員たちの前に広がる新天地、エンディングではまるでペンキ屋さんが銭湯に描いたような遊星ザイラの全景が画面いっぱいに映し出されます。

その作品がこれ


(゚□゚) アングリ

これでは全てがぶち壊しですね・・・とても同じ人が描いた作品とは思えません。この映画の時点で63歳のボンステルですが、画家としてはまだまだ衰えるような年齢ではありません。

何故、このような作品が…?

遊星ザイラ以外の写真を見れば分かると思いますが、ボンステルの描く宇宙や惑星は夜間のシーンが圧倒的に多いのが分かります。

黒と赤のコントラスト、そこに差し込むわずかな光による神秘的な作品がほとんど。これらの作品と遊星ザイラの風景を比較すると、その違いは一目瞭然。この映画のために相当無理をして描いたとしか思えないのです。明らかに得意分野ではないと思うのですが・・・

さらにはこの絵、幅が約4.6メートル、高さが約1.6メートルもあったそうです。

ボンステルの宇宙を描いた作品は、普通のキャンバス程度のサイズの物がほとんど。この映画のために特別に巨大サイズの背景画を描いたらしいのです。

慣れない作業をしてしまったという事でしょうか? それともSFにあまり興味が無いボンステルの明らかな手抜きか、とにかく彼の持ち味が全く生かされていません。

誰が見てもわざとらしすぎて、想像力もあまり感じないような作品。しかし、大事な映画のエンディングで、どうしてこの様な絵が採用されてしまったのか? この絵が出来上がった時、ジョージ・パルは何を思ったのでしょうか。

偉大な画家がこの映画のためにわざわざ描いてくれた巨大な背景画、さすがにボツには出来ないか・・・
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