新着アーカイブ
インビジブル・インベーダーズ/Invisible Invaders
(2014/1/26 21:38)
恐竜時代
(2014/1/4 21:07)
近未来予想2010
(2014/1/1 22:24)
キャプテン・シンドバッド
(2013/12/15 22:37)
原始獣レプティリカス
(2013/11/25 23:17)
The Puppetoon Movie/パペトゥーン・ムービー
(2013/11/18 00:27)
猿の惑星
(2013/5/6 15:41)
『ヒューマノイドの創造物』Creation of the Humanoids
(2013/2/19 21:53)
ウルトラマンのことなど
(2013/2/3 21:43)
SF映画のテイストのこと
(2013/1/27 23:46)

新着コメント
悪魔の発明
by 匿名 (04/20)
恐竜時代
by na (10/03)
タロスのエクスプラス製フィギュア
by スーパーコピーブランド モンクレール ダウン (11/21)
SF映画のテイストのこと
by 年収400万 ロレックス (11/15)
火星人地球大襲撃
by パラディオン (10/10)
火星人地球大襲撃
by 通行人 (10/10)
火星人地球大襲撃
by パラディオン (09/08)
火星人地球大襲撃
by tako (09/07)
ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎
by スーパーコピー 時計 寿命 vaio (08/02)
プロジェクトUFO/PROJECT U.F.O.
by パラディオン (06/30)

新着トラックバック

ブログ内検索

地底王国

1976年製作の『地底王国』

ケヴィン・コナー監督が『恐竜の島』(1974)に続いて監督した作品で、原作はエドガー・ライス・バロウズの『地底世界ペルシダー』

地底戦車アイアン・モールを発明したペリー博士は、良き理解者である青年デイビッドと共に地底へと旅立つ。しかし、途中で操作不能となってしまったアイアン・モールは、伝説の地底王国ペルシダーへとたどり着く。
そこはメーハー族と呼ばれる鳥人族が、人類を奴隷にして支配している世界だった。人間たちの王女ディアと知り合ったデイビッド達は、人類を救うためにメーハー族が率いる怪物たちに戦いを挑む決意をする・・・

面白そうです、そして当時の宣伝コピーは、

現代科学の粋を集めた地底探検ロケットがついに発見した謎の世界!
そこは不気味な巨大怪獣が人間を支配していた!

地底に広がる別世界というテーマは確実にSFファンの琴線に触れます。そして、B級映画ファンが泣いて喜びそうなビデオのパッケージ。これでは特撮ファンが見ないわけありませんね。

主演はケヴィン・コナー監督の初期SF作品の全てでヒーローを演じている、お猿さんのような肉体派俳優、お馴染みダグ・マクルーア。
王女ディア役には、『シンドバッド黄金の航海』(1973)のキャロライン・マンロー。王女とはいえ、最初は奴隷。『黄金の航海』とほとんど同じイメージでした。
そして、この映画のおとぼけキャラであるペリー博士役を演じているのがピーター・カッシング。カッシングといえば、クリストファー・リーと並ぶホラー映画のトップ・スター。

ケヴィン・コナー監督作品の特徴といえば、海外作品としては珍しく、操演や着ぐるみの怪物が数多く登場するという事。

はっきり言って、この映画でワクワクするのは、冒頭のアイアン・モールの出発シーンまででしょう。直訳すると、鉄モグラ。サンダーバードみたいで格好いいです。


このシーンはこれからの冒険を期待させてくれるのに十分な出来栄えですが、地底王国に到着してからは、これでもか、とばかりに着ぐるみ丸出しの怪物が大挙登場します。


これらを初めて見た時の脱力感といったら・・・

顔がオウムで、体が恐竜の怪物。異常に動きの鈍いカバのような怪物と戦うヒーロー。ワイヤーで吊られてふらふらと空を飛ぶメーハー族などなど。人間よりも一回りだけ大きい着ぐるみ怪獣は、その造型も含めて何だか微妙。

うーむ、いくらなんでもこれでは・・・

出来れば、全てノーコメントで通したい気分ですけど(^^;)

特撮の出来は『ウルトラQ』以下で『ウルトラ・ファイト』よりは上、といったところ。着ぐるみの怪物が昔の『シルバー仮面』や『仮面の忍者赤影』を彷彿とさせる、と言えば知っている人には分かりやすいでしょうか。

弓矢で射られ、落下して爆発する怪物なんて、日本の子供向け番組以外で見たの初めてです。こういうのを楽しめるのって、小学生くらいまでじゃないでしょうか?

あまりにも簡単な地底王国への到着。お色気担当のはずのキャロライン・マンローの出番が少なすぎ。本当にそれで大丈夫か?と思わせるほど大雑把でやぶれかぶれな印象のメーハー族襲撃作戦。舞台が地底のせいもあるが、映画全体を通して画面が暗く、開放感が無いのもマイナス。

しっかりとしたストーリーだった『恐竜の島』や『アトランティス/7つの海底都市』(1978)と比較すると、ゲテモノ度数が極めて高い印象。

地面から唐突にアイアン・モールが現れるという帰還シーンは、いかにも大らかさが特徴のケヴィン・コナー監督作品らしいエンディングでした。


結局、この映画で一番楽しめたのは、ひょうきんな老教授を演じていたピーター・カッシングのコミカルな演技でした。これが『スター・ウォーズ』(1977)のモフ・ターキン総統と同一人物とは・・・

これだけでも、この映画を見る価値はあると思います。ホラー映画でのカッシングしか知らない人は必見!!
コメント
コメント一覧
トラックバック一覧
カテゴリー
レイ・ハリーハウゼン(39)
SF・ファンタジー(174)
Toy(15)
ミステリー(3)
日本映画(2)
その他(12)

過去記事一覧
全ての記事