プリズナーNo.6(Part2) |
2009-10-12 19:29 |

前回の続きです。
いきなり余談ですが、上の写真に注目!
『プリズナーNo.6』には『新ルパン三世』の元ネタになったと思われるエピソードが二つあります。
第一話の『地図にない村』と第十三話『思想転移』がそれ。
『地図にない村』の基本設定を拝借したのが、新ルパン三世62話「ルパンを呼ぶ悪魔の鐘の音」というエピソード。
これは、ある村に囚われてしまった次元と五右ェ門をルパンが救出に行くというストーリーで、結末こそ違うものの、次元と五右ェ門がそれぞれ、「106号」「107号」というナンバーで呼ばれているところや、村から脱出を図ろうとする逃亡者を包み込んで殺してしまう球体が登場するところがそっくり!
「ナンバーなんかで呼ぶな! 次元と五右ェ門だ」というセリフにちょっと感動。
『思想転移』は、セルツマン博士の残したした機械で、大佐と呼ばれる男と「No.6」の精神が入れ替えられてしまうという話。
「No.6」は目が覚めると別人となってロンドンの自宅にいた。セルツマン博士を連れ帰らないと元の体に戻れない事を悟った「No.6」は、装置を開発したセルツマン博士の行方を捜すのだが・・・
これは、新ルパン三世139話「ルパンのすべてを盗め」とそっくりな話ですが、もしかしたら原作者が独自に思いついただけで、偶然かもしれません。
閑話休題
主人公のパトリック・マクグーハン氏についてちょっとだけ

彼は『007シリーズ』のジェームス・ボンド役の第一候補で、ショーン・コネリーよりも先にをオファーされていたが断った、というのは有名な話。
『秘密諜報員ジョン・ドレーク』(1964〜1966)で評価されたマクグーハンは、『プリズナーNo.6』では製作総指揮、監督、脚本、主演を全てこなし、その名声を不動のものとします。
映画では『アルカトラズからの脱出 』(1979)での所長役が印象的でしたが、多くの人はTVムービーの『刑事コロンボ』でのイメージがあるかもしれません。
『祝砲の挽歌』と『仮面の男』で犯人役、『さらば提督』と新シリーズの『完全犯罪の誤算』、『復讐を抱いて眠れ』、『奪われた旋律』では監督もやっています。
最後に
現在、『プリズナーNo.6』はDVD-BOXで販売されています。全部で6巻ありますが、全てのエピソードが見れなくてもいいのであれば、バラでも入手可能。
ちなみに、『プリズナーNo.6』は7話完結のシリーズとして企画されたものでした。
第一話 地図にない村
第二話 ビックベンの鐘
第四話 我らに自由を
第八話 死の筋書
第九話 チェックメイト
第十六話 最後の対決
第十七話 終結
これが、元々の企画にあった7話です。
諸事情により全17話となったわけですが、中にはシュールすぎて理解できないような話もあります。
というわけで
DVDを買うとしたら、最初と最後、一巻と六巻は必要ですね。基本的には一話完結なので、これに二巻か三巻のどちらかを買えば十分だと思われます。
四巻と五巻には上記のどのエピソードも含まれていないので、全部見なくてもいい、という人には必要ないかもしれません。
でも、ツボに入ったらハマリますよ、この作品は。
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