Blog
レイ・ハリーハウゼン関連のホームページはこちら→パラディオンhttp://palladion.fantasia.to/
新着アーカイブ
インビジブル・インベーダーズ/Invisible Invaders
(2014/1/26 21:38)
恐竜時代
(2014/1/4 21:07)
近未来予想2010
(2014/1/1 22:24)
キャプテン・シンドバッド
(2013/12/15 22:37)
原始獣レプティリカス
(2013/11/25 23:17)
The Puppetoon Movie/パペトゥーン・ムービー
(2013/11/18 00:27)
猿の惑星
(2013/5/6 15:41)
『ヒューマノイドの創造物』Creation of the Humanoids
(2013/2/19 21:53)
ウルトラマンのことなど
(2013/2/3 21:43)
SF映画のテイストのこと
(2013/1/27 23:46)
新着コメント
ゴジラ(1954年版)
by パラディオン (05/05)
ゴジラ(1954年版)
by na (05/04)
ミナトン シンドバッド虎の目大冒険
by パラディオン (01/15)
ミナトン シンドバッド虎の目大冒険
by na (01/15)
恐竜の惑星
by パラディオン (12/20)
恐竜の惑星
by na (12/20)
恐竜の惑星
by パラディオン (12/16)
恐竜の惑星
by パラディオン (12/12)
恐竜の惑星
by na (12/12)
恐竜の惑星
by パラディオン (12/11)
新着トラックバック
ドクター・モローの島(1977年版)
by
映画感想 * FRAGILE
(11/18)
謎の空飛ぶ円盤
by
トンデモない一行知識の世界 2 - 唐沢俊一のガセビアについて -
(03/24)
スタークラッシュ(パート1)
by
ゆいもあ亭【非】日常
(08/10)
決死圏SOS宇宙船
by
来夢望瑠_日々平凡
(04/12)
タイム・トラベラーズ
by
bmbaxnvi
(02/14)
ブログ内検索
ホムンクルス(Homunculus) シンドバッド黄金の航海
2009-12-20 00:39
今回はハリーハウゼンのモンスター図鑑第十二弾としてホムンクルス。
なんとも地味なキャラクターですが・・・
映画の中では魔術師クーラの手先として登場。クーラの目と耳につながっており、スパイの役割を果たしていました。
一匹目が殺された後、クーラは新たにホムンクルスを創造します。
生命を吹き込まれたホムンクルスがゆっくりと頭を上げ、辺りを見回す。最初はクーラを怖がっていたが、やがてクーラを主人と認識し、腕に飛び乗る。
イーマの誕生シーンと良く似た演技を見せるこの場面は、ハリーハウゼン自身もお気に入りのシーンだとか。
ホムンクルスの誕生は、中世ヨーロッパの錬金術の時代までさかのぼります。
ホムンクルスとは錬金術師によって作られた人工生命体で、土から作られたゴーレム、ギリシャ神話の青銅人タロス、フランケンシュタインなどと一緒に語られる事が多く、人造人間やロボットの誕生、歴史などを扱った本などでよく取り上げられています。
鉄や銅を金に変えるのが不可能だとすれば、全ての錬金術師と呼ばれた人々は詐欺師だった事になりますけど・・・
ホムンクルスの生成に関しては、様々な伝説がありますが、一般的に知られているのは、錬金術師のパラケルススという人が書いた本でしょう。
彼の著書「ものの本性について」の中に、男性の精子からホムンクルスという人工生命体を作る方法が書かれています。
その方法とは、
蒸留器に人間の精液を入れて40日密閉する。腐敗が始まると、透明で人間の形に似ているものが現れ、生命活動が始まる。馬の胎内と同等の温度で保温し、40週間に渡って人間の血液を与え続けると、小人のような人間が出来上がる。
今の試験管ベビーですね、当時としては凄い発想。
実際、錬金術師と呼ばれる人々の仲には、化学的な知識が豊富で、医学の技術も確かな人物も多かったとか。中世ヨーロッパではトップクラスの知識人だった、というのは事実だそうです。
自分はホムンクルスの生成に成功したと語るパラケルススは、イタリアの大学の医学部を卒業し、その後スイスのバーゼル大学医学部教授に就任した程の人物。
頭が良くないと、イカサマ師という商売は出来ないか・・・
もう一つ
ホムンクルスはマンドレイクの根を原料にして作られた、という説もあります。
マンドレイクとは、地面から引き抜くと悲鳴を上げて、それを聞いた人間を死に至らしめるという伝説がある植物で、いびつで奇妙な形をしている根の中には、本当に人間に似ているものもあるそうです。
この画像も、人間に見えなくもないです。
古くから薬草として用いられていたマンドレイクは、魔術や錬金術の原料とされる植物で、錬金術師の血液をたらすとホムンクルスが誕生し、命令に従うようになると言われています。
映画のシーンはこっちの伝説をそのまま映像化したものですね。
化学的知識によって生み出されたホムンクルスは、もはや想像上の生物とは言えないのかも知れません。近い将来には伝説ではなくなっている可能性が大!
遺伝子操作で本当に人工生命体が作られた場合、それってやっぱりホムンクルスって呼ばれるのでしょうか・・・
(トラックバックURL) http://palladion.fantasia.to/step_blog/archive_144.htm
|
コメント(0)
|
トラックバック(0)
|
レイ・ハリーハウゼン
|
コメント
名前
メールアドレス
URL
本文
コメント一覧
トラックバック一覧
カテゴリー
レイ・ハリーハウゼン(39)
SF・ファンタジー(174)
Toy(15)
ミステリー(3)
日本映画(2)
その他(12)
過去記事一覧
全ての記事