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海底二万哩(1954年ディズニー版)

1954年にディズニーが製作した『海底二万哩』

上の写真は原作者であるジュール・ヴェルヌの生まれた国、フランスで公開された時のポスターです。

舞台は19世紀の半ば、世界各地の海で軍艦が沈没するという事件が多発する。怪物の仕業だと語る唯一の生存者。原因解明のためアメリカ政府は調査船の派遣を決定する。
銛打ちの名手ネッド、海洋学者のアロナクス教授と助手のコンセイユらが乗り込んだ調査船は、怪物の襲撃を受けて沈没。
教授とコンセイユ、ネッドの三人は巨大な潜水艦に助けられるのだが、ノーチラス号というこの潜水艦こそが怪物の正体であり、三人はネモ船長により囚われの身となってしまう・・・

『海底20000マイル』や『ネモ船長』の映画は数多く存在しますが、未だにこのディズニー版を超えるものはありません。それどころか、全ての海洋アドベンチャー映画、数多くあるジュール・ヴェルヌの映画化作品中の最高傑作と言ってもいいでしょう!

・・・というのはあくまでも個人的な感想ですけど(^^;)

まぁ、それほどお気に入りの映画であり、褒め言葉以外が思いつかない、数少ない映画の一つなのです。

ジェームズ・メイソンやカーク・ダグラス、ポール・ルーカス、ピーター・ローレなど、俳優陣も充実。オットセイのコミカルな演技も忘れがたい。


この作品には画期的ともいえる点、いくつかの特徴があります。

その一

侵略SFやモンスターが主流だった1950年代に、あえて海を舞台にした冒険映画が作られたという事。まぁ、これはディズニーの製作ですから・・・らしいといえばディズニーらしいですが、話は悲劇的。感動できるSF作品って珍しい。

その二

ヒロインと呼べる女性が登場しない。これは珍しいですね。色気に頼らないというのは、製作側の自信の表れか? SF映画に恋愛を絡めるのが好きではない私にとっては心地よいものでした。エンターテイメント作品ながら、作品全体にリアリティーを感じるのは、これが理由の一つかもしれません。

その三

ネモ船長が、冷血でねじ曲がった性格の人物として描かれている事。他の作品のネモ船長像とはちょっと違いますが、これはこれで良かったかも。ジェームズ・メイソンの狂気の演技が凄まじかったです。ジェームズ・メイソンといえば、SFファンには同じジュール・ヴェルヌ原作の『地底探険』(1959)での探検隊のリーダー、オリヴァー教授役が印象深いです。

その四

世界初とも言われる本格的な水中撮影。困難を極めた撮影は、水中での葬儀のシーンだけで一ヶ月を要したとか・・・

その五

ラージ・スケール・メカニカルの巨大イカ。このイカだけで制作費は二十万ドル、操作したオペレーターは30人近くもいたとか。こんな大がかりな仕掛けは間違いなく世界初。この大イカを作ったのはロバート・A・マッティという人で、『JAWS/ジョーズ』(1975)のサメを作ったのもこの人。これはアナログ的な特撮としては最高峰だと思いますが、CGを見慣れた現在では微妙・・・


というわけで、

この映画はかなりエポックメイキングな作品だったわけですが、それらの全てを差し置いて、最も記憶に残っているのがノーチラス号。


ある時は海底をゆっくりと浮遊し、またある時は超スピードで疾走し軍艦を撃沈する。ライトをつけて海面に現れた最初の登場シーンから、息絶えるように沈んでいくラストシーンまで、まるでネモ船長の怒りや悲しみが憑依したかのような動きを見せるノーチラス号は、それ自体がまるで意思を持った生物のように見えました。

これは、デザインが魚っぽいのも微妙に影響しているかも・・・

このノーチラス号をデザインしたハーパー・ゴフ(Harper Goff)という人は、『ミクロの決死圏』(1966)のプロテウス号もデザインしています。そういえば、監督も同じリチャード・フライシャーですね。

この作品は、1954年のアカデミー賞で、特殊効果と美術の二部門を受賞。

外観、内装共に他の作品のノーチラス号とは比べ物にならないほどの出来栄えで、今見てもその潜行シーンの美しさには見とれてしまいます。


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