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サイレント・ランニング

『サイレント・ランニング』(1972)

地球上の植物がほぼ全滅してしまった近未来が舞台。
地球緑化計画のもと、わずかな動植物は巨大な宇宙船のドーム内で育てられていたのだが、地球政府から計画の中止とドームの爆破、そして地球への帰還命令が発せらる。植物学者のローウェルは、ドーム爆破の準備をしていた同僚達を殺害し、事故に見せかけて逃亡を図る。

という話なのですが・・・

この映画、公開当時の評価は低く、興行もヒットしなかったそうです。

ロボットとのやり取りとブルース・ダーンの一人芝居に終始する映画の後半を退屈と感じた

あるいは

主題であるはずの環境破壊、自然保護の描かれ方がちょっと希薄で、中途半端。

このあたりが評価されない理由なのでしょうか?

確かに低予算で地味。暗い内容とその独創的すぎるプロットは見る人によって評価が分かれるところでしょう。

誰もが認める名作とは言えないかもしれませんけど、私はこの作品とってもお気に入り。

胸に突き刺さるようなシーンが多く、いつまでも心に残る作品であることは間違いありません。

そして、見終わった後の余韻といったら・・・

この映画を監督したのは、特撮マンのダグラス・トランブル


SFファンならば誰もが知っているSFXのエキスパートは、『2001年宇宙の旅』(1968)でスーパーバイザーを務めた後、『アンドロメダ…』(1971)で特撮を担当。その後『未知との遭遇』(1977)や『ブレードランナー』(1982)などで特撮を担当し、その名声は不動のものとなります。『サイレント・ランニング』の予算はわずかに100万ドル。撮影期間が17日と聞いた時には驚きました。土星周辺での特撮シーンはこの映画の見どころの一つでしょう。

映画のタイトルとヴァリー・フォージ号についてですが


「USSヴァリー・フォージ」というのは、実在するアメリカ海軍航空母艦の名前で、映画に登場する貨物室や居住区などは、実際にその内部で撮影されたそうです。

「サイレント・ランニング」というのは、潜水艦用語で「深く静かに潜航する」という意味。ヴァリー・フォージ号の行動を表す言葉でもあり、これをそのまま映画のタイトルに使用したとの事。

主人公ローウェル


ブルース・ダーン演じるローウェルはひとりよがりで傲慢、やたらと怒りっぽくて融通がきかない性格として描かれています。いくら植物を守るためとはいえ、彼の取った行動はとても正気の沙汰ではありません。

映画の主人公をこれほど歪んだ性格に設定するとは非常に珍しく、これだけでも普通の作品とはちょっと違う、という事が分かります。

ローウェルは相当嫌なやつなのですが、私はそれほど気になりませんでした。

他の乗組員たちが、自然保護などには興味が無い怠け者のように描かれていたので、いつの間にかローウェルに感情移入してしまったのがその理由と思われ・・・勝手に自己分析。

こいつらは殺されても仕方がないような人物だ、といった考えがいつの間にか意識に刷り込まれてしまい、ローウェルの殺人を正当化。まるでローウェルが正義を行ったかのように錯覚してしまったようです。

冷静に考えてみると、いかなる理由があったにせよ、彼の取った行動は許されるはずのない事なんですけど・・・

あと、私がブルース・ダーンという役者さんを好きだ、という事もおおいに関係しているような・・・

三体のドローン


この作品で最も印象に残るのがこの三体のロボットたち。
ベトナム戦争で両足を切断された人が中に入って演じていた、というのは有名な話ですね。
ヒューイ・デューイ・ルーイというのは、ディズニーのキャラクターで、ドナルドダックの甥にあたるアヒルの3つ子から取った名前。
仲間の死を悲しむ様子や、怪我(というよりも破損)したヒューイを心配そうに見守るデューイの姿が健気で可愛い。
そして、一人残されたデューイが宇宙空間を見上げた後、寂しそうに歩くラストシーン・・・感情移入せずにはいられない名キャラクターでした。

えーと、

この作品を見ていて、細かい突っ込みどころがやたらと多いのが気になった人もいるかもしれません。
これは本来特撮マンであるトランブルが、自ら製作、監督、原案、特撮をこなして完成させたという事実と全く無縁ではないような気がします。

何故、政府はいきなり計画の中止を決定したのか? これは見ていて唐突な印象を受けました。えぇ!何で?みたいな。

科学者なのに植物が枯れ始めた理由に気付くの遅すぎ。 「そうか、太陽だ。日光が必要なんだ」って、そんな簡単な事が何故分からなかったのか・・・

そもそも、植物を育てようとする宇宙船が、どうして太陽から遠く離れた位置で行動しているのかも疑問。

電球を太陽の代わりにしたのはいいとして、どれくらい宇宙空間で森は生きていけるのかなぁ?

プログラムで動くドローンに感情はあるのか?

などなど

農作業するのにどーして修行僧のような服装をしているの? みたいなどーでもいい事から科学的な疑問まで、違和感を感じるシーンがかなりありました。

でも、はっきり言って

そんな事は全てどーでもいいのです。

私にとってこの作品は叙情詩(叙事詩ではなく)みたいなもの。

あの悲哀に満ちたラスト・シーンを見ていると、科学的な疑問など何処へやら、です。


デューイが手に持つジョーロの絵で悲しさ倍増・・・
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