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謎の大陸アトランティス

『謎の大陸アトランティス』(1961)は、ジョージ・パルが名作『タイム・マシン/80万年後の世界へ』(1960)に続いて製作、監督した作品です。

映画の舞台となるのはもちろんアトランティス。

ギリシャの猟師デミトリオスが、船が難破して漂流していたアトランティスの王女アンティリアを救助するところから映画は始まります。

何日もの航海の末にアンティリアを故国アトランティスへと送り届けたデミトリオスは、野心家の軍務大臣ザレンの策略により奴隷となってしまう。
アトランティスは高度に文明が進んだ国で、人間を半人半獣に変える科学力を持ち、太陽エネルギーを巨大な水晶に蓄え、殺人破壊光線を放つ秘密兵器を製造していた。
この殺人兵器を使い世界征服を企むアトランティス。
王女と恋仲になったデミトリオスは平和主義者のアトランティス人を仲間に引き入れ、奴隷達を扇動し、アトランティスの世界征服を阻止しようと立ち上がる。

といったストーリーなのですが、この作品ちょっと変わっています。

普通アトランティスを舞台にした映画といえば

とうの昔に海の底に沈んでしまったのだが、一部の人間がまだ生き残っていて、海底で独自に文明を発展させていた、という設定の作品がほとんど。

しかし

この作品はまだアトランティスが存在している時代の物語。そのアトランティスが火山の爆発により、一夜にして大海に没するまでが描かれています。

そして生き残った人々が船に乗り、四方八方に散らばってその文明を世界中に伝えていった・・・というのがこの映画のオチとなっています。

これは非常に珍しいですね。

私はこの作品とても気に入っているのですが、ジョージ・パル作品にしてはちょっと荒唐無稽な作品だなぁ、という印象。


夢のシーンで全身青塗りの変なオッサンがでてきたり(ハリーハウゼン作品『アルゴ探検隊の大冒険』のトリトンみたい)

不思議と音楽がアラビアン・ナイト的だったり(これはこれで結構よかったのですが)

アトランティスで行われている人体実験は、誰が見ても『ドクター・モローの島』だし・・・

しかし、プロジェクト・アンリミテッドが担当したスペクタクルな特撮シーンはさすがの一言。ジム・ダンフォース、ジーン・ウォーレン、ウォー・チャンなど、パル作品ではお馴染みのメンバーが参加しています。


魚を模った潜水艦とその窓から見えるアトランティスの風景。古代ギリシア・ローマ風の景色と建造物。巨大な水晶を使った破壊兵器などはどれをとっても素晴らしいデザイン。そして、クライマックスで見せる圧巻のアトランティスの破壊シーンはこの映画の最大の見どころ。

あと

この映画は、他の作品からのフィルムや小道具が多く流用されていることでも知られています。もしかしたら、この事実がこの作品の評価を微妙なものにしている原因かも知れませんけど。

MGMの大作『クォ・ヴァディス』(1951)からは競技場や大地震の場面。『プロディガル』(1955)から寺院の大きな像。パル自身の作品『黒い絨氈』(1954)からは蟻の群がるシーンと一部の風景、などなど。

良く見ると俳優さんの背後に『禁断の惑星』(1956)で使用されたクレル文明のメーターのようなものが・・・


遊び心あり、予算の都合もあり、といったところでしょうか。

昔は何度もテレビで放送されていたものの、パルの作品にしては低めの評価。未だにDVD化もされず、このまま幻の作品になってしまいそうな予感が・・・
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