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2300年未来への旅

『2300年未来への旅』(1976)

私はこの作品を結構気に入っていたのですが、ある本にはっきりと「失敗作」と書かれているのを目にして、「あれ? そうなのかなぁ・・・」と思ってネットで検索してみると

本当にあまり評判が良くないのですね(^^;)

ストーリーがお粗末だの、チャチな特撮だの散々な言われようで・・・

確かに見ていると突っ込みどころ、というか疑問点のようなものが次から次へと出てくるし、ドラマ部分がかなりお粗末なのも事実。まぁ、私自身もこれを名作とか傑作などという気は全くありませんが、この独特の世界観・・・

私は大好きな作品です。ここはなんとしても褒めたいところ。

この映画の舞台は2274年の近未来。
地上は荒廃し、人々はコロニーと呼ばれるドーム型の巨大都市に住んでいた。
コンピューターに管理されたその都市では、人口抑制のため、すべての者が30歳になると「再生(生まれ変わり)の儀式」という名目で抹殺されてしまう運命にあった。
ほとんどの住民は生まれ変わりを信じ、儀式を当然の事として受け入れていたが、その寿命に満足できない者の中には、ドームの外にあるという聖域(サンクチュアリー)への逃亡を試みる者もいた。
脱走者たちを取り締るサンドマンの一人であるローガン(マイケル・ヨーク)は、聖域の調査をコンピューターに命じられ、自らが脱走者となりドームからの脱出を試みる・・・

という話なのですが

まずは、この映画のスタッフとキャストをまとめて

監督は『80日間世界一周』でアカデミー賞にノミネートされたマイケル・アンダーソン、プロデューサーは『ミクロの決死圏』『電撃フリント・シリーズ』のソウル・デヴィッド、音楽は巨匠ジェリー・ゴールドスミス、特撮は超ベテランの実力者L・B・アボット。

これらの豪華スタッフに

主演マイケル・ヨーク、ヒロインにはジェニー・アガター、人気急上昇中のファラ・フォーセット、『ナイル殺人事件』(1978)以降は名探偵ポアロのイメージが強いピーター・ユスティノフなど、俳優陣も充実。

これほどのメンバーが揃っていながら、B級のオーラを出しまくっているという不思議な作品。

900万ドルという予算は、当時としは決してB級ではないと思うのですが。

うーむ

このチープさはただ事ではない・・・

まずはこの映画を見ての率直な感想から

色々な要素を詰め込みすぎて、編集で失敗。不自然なシーンが続出。

または

元々の脚本が悪く、意味不明なシーンが続出。その結果、突っ込みどころ満載の作品に。

そこでロボットが出てくるのに何の意味があるの? とか、喧嘩のシーンちょっと長すぎない? とか、プログラムに無い返答をされただけで自爆してしまう程度のコンピューターが管理していたの? とか、最後みんな何処から出てきたの? 皆さん笑顔なんですけど事態を飲み込めてるの? とか

何と言うか、その、次のシーンへの移行が不自然だったり、ある場面がしつこいほど長かったりと・・・

中でも最も気になったのが

ローガンは「あくまでもコンピューターの命令に従って脱走者になったのか」それとも「管理社会に疑問を持ち、自分の意思で脱走者になったのか」また、自分の意思だとすれば「どの時点で見切りをつけたのか」というのがハッキリとしないところ。

コンピューターに寿命を削られ、トチ狂って訳がわからないまま行動しているようにしか見えないのは、映画のヒーローとしてはちょっと見ていて辛かった・・・

・・・

全然褒めていないようですが、私はこの映画大好きです。

この映画の素晴らしいところとしては

まずは特撮を手がけたL・B・アボット

20世紀フォックスの特殊効果主任を務めたL・B・アボットは、パニック映画の巨匠と言われたアーウィン・アレンの特撮スペクタクルを支えた実力者。
主な特撮作品には『蝿男の恐怖』(1958)『地底探険』(1959)『地球の危機』(1961)『原子力潜水艦シービュー号』(1964〜1968)『ミクロの決死圏』(1966)『ドリトル先生不思議な旅』(1967)『猿の惑星』(1968)『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)『タワーリング・インフェルノ』(1974)などがあり、

このSFXマンを語ってしまうと、それだけで終わってしまいそうなのであえて省略。

この作品は、この年のアカデミー賞の撮影賞、美術監督・装置賞にノミネートされ、特撮を手がけたL・B・アボットは特別業績賞(視覚効果)を受賞しています。

ドームに囲まれた未来都市


ミニチュア丸出し、オモチャにしか見えませんね・・・

ドーム型の都市なんて、クラゲの死体かと思いましたよ(苦笑)

古いSF漫画やパルプ雑誌でよく目にするデザインなのですが、これが実写版となると意外と少ない。漫画チックなキラキラした未来都市を実写化するというのが、それだけ難しいという事なのでしょうか?

ショッピング・モールを改造したようにしか見えない内部など、あまりセンスがいいとは思えないんですけど・・・


よくこんなのでアカデミー賞取れたなぁ、と思って調べてみたら、この年のライバルはあのリメイク版『キングコング』だったのですね。この作品の公開が1年遅れていたら、アカデミー賞などとは全く縁が無かったでしょう。

なにしろ1977年といえば

『スター・ウォーズ』、『未知との遭遇』といったSF超大作が立て続けに公開された年ですから。

結局ここでも褒めてませんが、次

ジェリー・ゴールドスミスの音楽

さすがに映画音楽の巨匠が手がけただけの事はあります。

ドーム内で使用される未来的な電子音楽と、ドームの外でのオーケストラをハッキリと使い分けるなど心憎いばかり。

えー、この人を語ってしまうと、それだけで終わってしまいそうなので、やっぱり省略。

ヒロイン、ジェシカ役のジェニー・アガター

ずぶ濡れになったローガンとジェシカが服を脱いだ直後に、慌しく毛皮をまとう場面で見せた無意味なヌード。
なんでも、R指定を避けるためにヌードシーンの大部分がカットされてしまったのだとか。

えーと、不適切なシーンをカットしていない完全版のDVD希望。

SF映画の重要な要素のひとつであるロボットも登場


無意味な言動と行動、この作品のチープさに拍車をかけるためだけに出てきたような・・・

まぁ、色々と書いてしまいましたが、ドーム型の未来都市、透明チューブの中を走る車などは、ちょうど私の世代がSF少年だった頃に思い描いた未来都市そのままの映像。それを実写で見る事が出来ただけでも感動モノだったわけです、私にとっては・・・


・・・(;´Д`)
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