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蝿男の恐怖
昨日のブログで私の町の写真を載せたところ、何人かの友人が電話やメールで連絡してくださいました。

心配かけましたが、私は元気です。連絡の取れない知人もいないし、ほぼ通常通りの生活です。

灯油が手に入らないのは困りますけど・・・今後の復旧に期待。

ところで、計画停電の件ですが

避難生活をしている人々がいる被災地を停電させた、という事で、森田健作千葉県知事の怒りはすさまじかったですね・・・

というわけで、私の地元は今後、停電の対象にはならないようです。

仕事のスケジュールが滅茶苦茶で、ちょっと時間ができたので、久しぶりに大好きな古典SFの話でも。

今回選んだのはSFホラーの古典『蝿男の恐怖』(1958)


原作はジョルジュ・ランジュランの小説「蝿」

この作品はあまりにも有名で、いまさらストーリーを書くまでもないでしょう。昔は繰り返しテレビで放送されていたし、しつこいくらいに。

私はこの作品、何度見ても感心してしまいます。映画として非常に良く出来ているなぁ、といった印象。

まずはサスペンスタッチで描かれている前半部分。

映画の冒頭で、視聴者はいきなり殺人現場を見せられる事になります。

若い科学者アンドレが、上半身を50トンものプレス機で押し潰されて殺害される。現場から逃げる姿を目撃されたのは彼の妻であるエレーヌ・・・

なぜエレーヌは最愛の夫を殺さなければならなかったのか?
そして、なぜそのような奇妙な殺害方法をとらなければならなかったのか?
プレス機が二回作動していた理由とは?
研究所の機械は全て破壊され、書類は灰と化していた。
そして蝿に異常なまでの反応を示すエレーヌ・・・

物語の前半部分でいくつかの謎が視聴者に提示され、エレーヌの回想シーン(告白)によって次第に真相が明らかにされていく・・・という筋書き。

ミステリーで言うところの倒叙法というやつですね。動機探し。

一応内容を書いておくと

物質転送装置を完成させたアンドレは、自らの転送にも成功する。ところが一匹の蝿が装置に紛れ込んでいたため、アンドレと蝿は融合し世にも奇怪な蝿男が誕生してしまう・・・

というお話。

上記の謎は、全て証拠隠滅の為の行動だった、というわけ。

まぁ、邦題などから真相は簡単に推測できてしまうし、それほど謎を追って進行するプロットというわけでもないのですが、何度見ても面白いのはやはり出来の良い映画という事なのでしょう。

70万ドルという予算は当時としても完全なB級作品ですね。

詳細は忘れてしまいましたが、研究室の機械類は他の映画から流用した、というのを何かで読んだ記憶があります。

ところで、

蝿男のメイクですが、というよりも被り物ですかね?


ちょっと微妙ですが。邦題も含めて、何だか仮面ライダーみたいな・・・

でも、これ、凄く怖かったんですけど。特に髭みたいなのがプルプル動いているのが・・・。いくら低予算とはいえ、やっぱり仮面ライダーの怪人と一緒にしてはいけませんね。

そういえば

エレーヌがアンドレの身を案じて布を取るシーンで初めてこのメイクが露になるのですが、監督のカート・ニューマンがこのシーンの撮影まで、エレーヌ役のパトリシア・オーウェンズに蝿男のメイクを見せなかった、というのは有名な話ですね。


私がこの映画で印象に残っているのは、さまざまな効果音。映画の印象を一言でいえば、音の怖い映画、といってもいいほど。

オープニングの音楽にかぶさる蝿の羽音

蝿の羽音は劇中何度も使われ、サスペンスを盛り上げるのにも効果的でした。

油圧プレスの重厚な音

食事の時にアンドレがミルクをすするシーングロい音では、いやでも布の中身を想像してしまいます。

転送に失敗し空中にこだまする猫の鳴き声にはかなりゾッとさせられました。

そして物質転送装置の作動音!

ブーンという低い音で始まり、次第に大きくなり最後は爆発音で終わるというもの。ネオン管などの意味なし視覚効果も加わり、こっちの心臓もドキドキするほど。何だか良く分からないけど、とにかく機械っぽくて凄い。こういうレトロな効果音には何故かワクワクしてしまう私・・・

ただ、起動する時の「チーン」というのが、どうしても電子レンジを連想してしまいますけど。

さらに

長い、ながーいフラッシュバックが終わり、現在に戻って映画のクライマックス

これは、音というよりも声ですけど

あの「人の頭を持つ蝿」の
「HELP MEEEE・・・ NOOOOO」
という叫び声はまさに悪夢。


強烈インパクトでした。映画を見た夜は、寝る時に耳元でこの声が繰り返され困ってしまうほど・・・

この声と人面蝿を目撃した警部の行動にも驚かされます。

唐突に大きな石を投げつけて、つぶしてしまうのですが・・・

子供の頃は「どうして助けないんだ!」という怒りと「せっかくの証拠が・・・」という憤りでなんとも言えない後味の悪さを感じていたのですが,大人になってから見たら、妙に納得してしまいました。

後味の悪さという点では同じなんですけどね・・・

映画のラスト

アンドレの兄役のヴィンセント・プライスが、残された息子に言うセリフがとってもよかった。

良くも悪くも、強烈な余韻を残して終わる作品でした。

この映画はSFホラーでありながら、サスペンスでもあり、恋愛ドラマとしても一流の作品だと思います。


SF作品としては、よくこんな設定を思いついたものだなぁ、感心してしまいます。原作者に感謝ですね。

最後に、何となく微笑ましいメイクのシーン。床屋さんみたいです。


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