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惑星からの侵略

『惑星からの侵略』(1965)

この作品を監督したアンソニー・M・ドーソンは、粗悪作品濫造型の監督とも、イタリアB級SF&ホラー映画の第一人者、とも言われる不思議な御方。
初期の作品である『SOS地球を救え』(1960)や『地球最終戦争』(1961)が日本でもDVD化されているので、順番からすると次はこの『惑星からの侵略』では?と密かに期待しております。

この映画、昔テレビで一度だけ見た記憶があります。
しかし、覚えているのはサングラスの男、カバンに入った縮小人間、全体的に赤っぽい色彩とちゃちな特撮といったところで、ビデオで再見するまでストーリーどころか主人公の顔すら忘れていました。

まずは、ストーリーをビデオパッケージの裏側から

ファン待望、サスペンス・タッチのSF映画。時は2015年。惑星デルフォスの狂った科学者が、人体実験用に地球人を特殊液で縮小化し、誘拐するという陰謀を企てた。その陰謀の影には、太陽系・民主連合の政治的支配力と、企業連合の巨大な経済力の対立が暗躍していたのだった。惑星デルフォスの陰謀の陰謀を暴くため、宇宙ステーション「ガンマ・ワン」の長官マイケル・ハルステッドが調査に乗り出した!

という作品なのですが

好きか嫌いかと聞かれれば「大好き!」
で、作品の出来はどうかと聞かれたら「最低」と答える他ありません・・・

「製作者の意図していない部分で視聴者の爆笑を誘ってしまう」

というのはB級映画にはありがちですが、この作品はそれを極めてしまった印象。

子供の頃に見た時は、それなりに怖かった印象も残っていたのですが・・・

同じ頃に作られた『さまよえる惑星』(1965)や『SF惑星大戦争』(1967)なども似たようなレベルだし、私のブログでも取り上げた事のある『スターレジェンド』(1987)は比較的マトモな作品でしたが、ツッコミどころが満載という意味では一緒でした。

さて

この作品では特撮が多用されているのですが、

その特撮技術は目を覆いたくなるような有様で、そのミニチュアのちゃちさといったら・・・。ほんの一瞬だけ『サンダーバード』を彷彿とさせますが、ほぼプラモデルと言って良いでしょう。

この映画の見どころの一つ、カバンに詰められ誘拐された縮小人間の姿がこれ


SFファンを馬鹿にしてるのか(-"-;)

そもそも、何故人間を縮小しなければならないのか、という理由も明確にはされていませんでした。

これに象徴されるように、この作品は意味不明な演出のオンパレード!
特撮シーンの多さに比例するかのようにツッコミどころも満載で、一分おきにツッコミを入れる事も可能なのでは、と思えるほど。

オープニングの宇宙空間でのシーンでは

つっかえ棒で宇宙船のドアを固定、下手糞なパントマイムにしか見えない無重力シーン、移動速度は速過ぎてウルトラマンみたい・・・

のっけから笑わせてくれます。

さらには

遅すぎる未来の車、ライターのような炎を出すレーザー銃、一本のワイヤーで吊るされた飛行経路が全く意味を成さない円盤、円盤から救出用の縄梯子、夜のシーンなのに青空、格闘シーンはなぜか敵も味方の全員が「拳法使い」、サングラスをかけ忘れた悪役、

もう書いていたらきりが無いので止めましょう・・・

このズンドコぶりは必見。はっきり言って、あのエド・ウッド監督作品以上の楽しさです。


マッド・サイエンティストのヌルミはバルカン人みたいですね・・・
文章と写真だけでは面白さ?が伝わらないので、もしDVDが発売されたら、是非とも購入をお勧めしたい作品であります。

あの

この作品を好きなのは、そういった理由ではなく(^^;)

流線型の宇宙船や建造物、背景、小道具などのレトロなデザイン、その色彩とファッションなど、独特の世界観は十分楽しめます。


これらのデザイン、特に女性のファッションって、当時のイタリアの流行をモチーフにしたのかもしれません、勝手な想像ですけど。

あまりにも小さい悪役の帽子の秘密は、このあたりに隠されていそうな気が・・・

バックに流れる音楽が素晴らしいので、画としては見ごたえ十分。その脱力感も含めて癖になってしまいそうです。

誉めるところ、これくらいしか無いですけど・・・

主人公の部下の役でブレイク前のフランコ・ネロが出演しているのは、個人的にはポイント高し! ジャンゴ、格好よかったです・・・

ヒロインは可愛かったですが、映画の冒頭で酔っ払って醜態をさらす、という演出が全く意味不明(怒)

さらに

拳法の達人という設定だったので、クライマックスではその設定を生かして大活躍か? と思いきや、気絶している間に救出されるだけだったという・・・


そのクライマックスというのがまた脱力ものヽ(  ̄д ̄;)ノ

敵のほとんどが丸腰であるという事に気がついた主人公が取った行動は、名づけて「突破作戦!」
たった三人の捕虜が武器も持たずに暴れまわり、敵味方入り乱れての大乱闘に発展。
誰一人武器を使う者はおらず、悪役の投げた物体が主人公をかすめてある機械を直撃。それが引き金となりやがて基地全体が大爆発を起こしてしまうという・・・

ご都合主義、ここに極まれり!

で、最後は旧「ルパン三世」の最終話のような方法で脱出してめでたしめでたし。もう唖然とするしかありません。

ここまでやれば、もはやファンタジーです・・・
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