| 苦手なタイプの映画 |
| 2011-7-3 18:59 |

久しぶりの連休で特にする事もないので、何か書いてみようかなぁ、と
私のブログの場合、自分が好きな作品ばかり取り上げているので、辛口な評価というものがほとんど無いのは当たり前ですが、どんな映画でもそれなりに楽しんで見る事ができる、というのは
私の特技だと勝手に思っております(`・ω・´)
大好きな作品なのに、いざ書き始めてみると誉める所が無くて困った、という事はありましたけど・・・
−映画鑑賞は私にとって至福のひととき−
でも
いくら映画が好きでも、やっぱり面白くないと感じる作品や、見ていて不愉快になる映画ってあります。
私の場合、本気で「金返せ」とか、そこまで思った事ってほとんど無いのですが、「見てて損をしたなぁ」と感じる作品は当然ながらあります。
というわけで、ちょっと苦手なこと
その一
「泣かせますよ〜」という映画
ちょっと古いけど、その典型が『ハチ公物語』(1987)
葬儀を終えて運ばれる主人公を鎖を引きちぎって追いかけるハチ公(スローモーションで)
泣くどころか、製作者の意図が見えすぎてしまって完全に興ざめ。周りの観客は号泣だったのですが、私はこういうのちょっと苦手・・・
でも、泣かせるような作品ではないのに泣いてしまう事も
『カサブランカ』のラストとか(;ロ;)

他人の幸せのために自ら身を引く、というパターンにはめっきり弱い私は『ステラ』などでも号泣。
あ、これは製作者に意図にまんまとやられたかも・・・
そのニ
「音でびっくりさせる映画」
ホラー映画に多く、これは私がホラー全般が苦手な理由の一つになっているようです。
そんな事されたら、だれでもビックリするって!
これは、よくある勘違いのドキドキに近いものでしょうか?
例えば、デートで「ボクシングを見る」「つり橋などを渡る」などのドキドキを恋愛感情のドキドキと勘違いしてしまうというアレです。
ホラーファンは、それも含めて「怖かった〜」と感じるのでしょうが、私はどうも苦手。
その三
「悲鳴を上げて子供が逃げ回る映画」
『ジュラシック・パーク』などを見ていると、「どうせ食われるわけ無いのだから、こんな演出必要ないのに?」といつも感じてしまいます。
せっかくの名作が、子供向けのファミリー映画に
いや
考え方が逆で、ファミリー向け映画だからこそ、こういったシーンがあるのですね。
私は苦手ですが、作品の大勢に影響は無いので、映画としてはこれは良いのでしょう。
その四
「政府などが権力の象徴(悪役)として登場する映画」
たとえば『エイリアン2』のワンシーン
自分だけ助かろうとしてドアを閉ざしたが、ドアの向こうにはエイリアンが・・・
こういう演出って結構多いですね
ハラハラドキドキさせておいて、結局悪役がやられて観客の溜飲を下げる、というのが製作者の意図と考えて良いのですかね?
コブシを握り締めて「早く、早くー」って盛り上がっている人もおりますが、私はこのパターンは苦手。
ハラハラではなく、どーしてもイライラしてしまうので・・・
こんな演出をしなくても、エイリアンとの攻防だけで十分盛り上がるのに、っていつも感じてしまいます。
その五
「一人の馬鹿のために危機に陥るパターンの作品」
これも私にとってイライラのパターンです。
宇宙家族ロビンソンなど「こいつさえいなければ(怒)」って、それではドラマが成立しませんけどね(笑)

あと『アイアン・ジャイアント』
ちょっと子供向けと感じますけど、素直に感動できる作品。特にエンディングはこれまで見た作品の中でもベストの一つ。
でも、登場する政府の職員? あの偉そうな男には終始イライラしっぱなしで、それが原因でおそらく二度と見る事は無いと思われ・・・

その六
「アクションがメインの映画」
えーと、アクション映画全般が苦手というわけではなく、これはちょっとニュアンスが伝わりにくいのですが・・・
アクションがメインだけど、それだと映画として成立しないのでドラマ部分を付け足してみました、と感じる作品とか
あるいは
原作の持ち味を殺して、アクションに仕上げてしまった作品とか(まぁ、それはそれでよかったりもするんですけど)
あとは
どんな危機が迫ろうとも、主人公は大丈夫だよなぁ、と感じてしまう作品など、ですかね。
スピルバークの『宇宙戦争』などは、敵の弾がわざとトム・クルーズを避けているようにしか見えなかったのもです。これも、映画そのものは楽しんだのですが、そう感じてしまった時点で、今ひとつその作品に乗れなくなってしまうという・・・
次は苦手というよりも、ちょっと腹の立つ事
その一
「悪いやつが勝ち逃げする映画」
とは言ってもレクター博士の事ではありません。
『ユージュアル・サスペクツ』や『真実の行方』『白いドレスの女』などのサスペンスも違います。
あーやられた、って悪役に感服してしまうような作品や、単純に後味が悪い作品の事を言っているのではなく・・・
殺されて当然のような小ずるい脇役の一人が生き残って、「え?そんなのあり?」って唖然としてしまう結末の作品が実際にありまして
何度かこういった結末の作品に遭遇しましたが、タイトルは忘れてしまいました。
短編なら何でもアリだけど、長編でこれをやられるとちょっと・・・
そのニ
「パッケージの解説と内容がまるっきり違う作品」
5IVE[ファイブ](2002)

ソウ(2004)を思わせるパッケージと解説からは、シチュエーションホラーとしか思えないのですが、地震でエレベーターに閉じこめられた四人の男女を描いた人間ドラマともいえる作品でした・・・
あ、これは映画そのものが悪いわけではなく・・・
騙してDVDを買わせてしまおう、という意図があるとしか思えない販売側(日本の会社という事ですね)に無性に腹が立つ場合がある、という事です。
中にはかなり悪質なものもあり・・・
『MIB メン・イン・バカ』(2008)

この映画の原題は“SOUNDS”
ジャケットと内容は全く無関係、パロディーでもないし・・・
本気で「時間の無駄」と思った数少ない作品の一つですが、あまりに腹立たしかったので、作品そのものの内容はすっかり忘れてしまいました。
これと比べたら、昔の映画のポスターではお馴染みの「実際には登場しない水着の美女を描く」「登場するモンスターの造形が大げさ」などといった行為など可愛いものです。
その三
「続編」
当然ながら、全ての続編のことではなく
一作目より面白くないのは当然だし、それはもう仕方の無い事なのですが・・・
「一作目の結末はいったい何だったの?」
といった作りになっている作品には腹が立つ事もあります。
大好きで何度も繰り返し見た『パイレーツ・オブ・カリビアン』などは、ストーリー、音楽、役者さん、アクション、すべてのレベルが高く、さらには結末も大好き。大衆娯楽とはこうあるべきだ! とも思えるほど私の中では評価の高い作品なのですが・・・
二作目のオープニングで「え? そんな・・・」と思い
三作目の結末で「ちょっと、それはないだろう」と
これも作品そのものは楽しんだのですけどね・・・
特に、一作目のヒットを受けて作られた続編ってろくな物が無いといった印象です。例外も多くありますけど。
というわけで
思いついた事をあれこれと書いてみたのですが・・・
うーん、膨大な量の映画から考えるとほんの一部なんですけど、こうしてみてみると苦手な事って結構あるんですね。
なんだか、自分がクレーマーにでもなったような気分です(苦笑)
それにしても、普段忙しいのにたまたま休みが続くと暇だこと・・・
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| コメント |
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| コメント一覧 |
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投稿者 : たあ
「カサブランカ」のラストは粋ですよね。名作と言う先入観無しで観ても良い映画だと思います。
『パイレーツ・・・』は自分も好きですが、最新作は「えっ?一作目と同じじゃね?」と言う印象でした。
登場するキャラクターの生い立ちや運命について重点を置き始めるとエンタテインメント作品としては退屈な作品になってしまいますよね。
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| 2011/07/03 23:04 |
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投稿者 : パラディオン
すっかり忘れていましたが、『パイレーツ・オブ・カリビアン』って最新作があったのですね。自分の中では三作目で完全に終わっていたので・・・
内容はともかく、ジャック・スパロウのファンなのでぜひとも見なければ!
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| 2011/07/04 21:36 |
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投稿者 : たあ
そうですね、内容はともかく、海賊「黒鬚」役の俳優に注目ですよ。
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| 2011/07/04 21:51 |
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投稿者 : タノQ
[home]
おっしゃるように音がデカい映画は、みたくなくなるです。あと、キトキトした暗欝な感じの作品は生理的に受けつけがたいですね。
たまたまパイレーツを話題になさってますがマトリックスは続編から、ひどいと思いました。おんなじような場面とアクションばかりで、これはないんじゃないかと。
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| 2011/07/05 06:41 |
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投稿者 : スダール
苦手な映画・・・某監督(アニメ)の作品・・・名前書くと怖いので伏せておきます。
ホラー映画ではやたらと泣けるをアピールするホラー映画、観客は怖さを求めているのになぜ感動の涙をアピールするんだよ・・・
それとやたらと手ぶれの演出をする映画・・・吐かせるつもりか!!ってつっ込み入れたくなります。低予算のホラーなら予算の都合で分かりますけど時々そこそこ予算あるのに揺らす揺らす!!地震でも起きてるのか・・・ドキュメンタリー風でにきると思いこんでいる監督が多すぎる!!おのれの才能がねーんだよ!!っとお酒飲みながら(飲めないけど)声を大にしていいたい!
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| 2011/07/05 12:37 |
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投稿者 : 野辺夏夫
はじめまして、野辺と申します(2)……
苦手なその三とか五のあたり、とくに同感です……
どんなにヒットしている作品でも、ちびっこが数人声をそろえて「アーッ!!」と叫ぶ場面を二度以上見せられると、私はたいてい、そこで観る気が失せてしまいます。
一人の馬鹿のために危機に陥る、あるいは、緻密で壮大なプランの中にとんでもない愚か者が人知れずまぎれこんでいないと話がはじまらず、大計画はけっきょく大崩壊して幕、といったなんとなくいらいらする作品、というと……いくらでも挙げられるような。勇気ある賢い人間達が知恵と工夫の限りをつくして恐るべき困難を切り抜け、大仕事を成し遂げるまでを描くだけで十分楽しい物語にできるのに、といつも思います。
ところでスダール様……もしかして80年代に大ブレイクして今日に至るあの巨匠のことでしょうか。私は「ナ」を肥やしにした(としか思えない)「ラ」は割合好きですが、「ト」にはいささかあざとさを感じました。(間違ってたらごめんなさい、いえ間違っていなくても、どうぞ聞き流してください……「沈黙もまた答えです」し……)
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| 2011/07/05 16:13 |
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投稿者 : パラディオン
タノQさん
「キトキト」を検索したら、
<富山の方言で「生きがいい」という意味>と出ました!
パイレーツを例にだしたのは、本当にたまたまだったのです。『マトリックス』も未だに一作目は何度も繰り返し見る作品なのですが・・・
『レボリューションズ』などは劇場での鑑賞後「ドタバタアクションになっちゃったね〜」と友人と話していたのが懐かしいです。
スダールさん
某監督(アニメ)の作品って(笑)
真っ先に思いつくのは・・・やっぱり止めておきましょう。
うーむ、私は結構好きかも?
そういえば、手ぶれの演出っていつの間にか増えたような気がします。何か流行るキッカケになった作品でもあるのですかね? SFなどでも臨場感を出したい時に使われるようですが、あまり多用されるとドキュメンタリーじゃないんだからそんな事しなくても、って思うし、気持ち悪くなる作品も中にはありますね。
野辺さん、コメントどうもです
愚か者がいないと話が始まらない、という作品って本当に多いですよね。私は本当に苦手なんですけど、私の周りには夢中になって見ていて、悪役がやられると本気で喜んでいる人も珍しくないので、そういうのってやっぱりアリなんだなぁ、と感じます。
むしろ私のような人間が少数派なのでは? とも思います。
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| 2011/07/05 20:22 |
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投稿者 : スダール
手ぶれ演出はおしらく ブレア・ウィッチ・プロジェクトが本格的にやったと思います、それまでの映画は地震のシーンと巨大アリのハリボテが動かないから人を襲うシーンだけカメラを揺らしたぐらいですかね・・・
最近ではクロバー・フィールド(名前違ってたらもし訳ありません)が全編手ぶれだったのことです・・・せめて手ぶれはダイアリー・オブ・ザ・デッドぐらいがちょうどいいかと(ジョージ・A・ロメロ監督なのでそのらへんの監督と比較するのもおかしいですが)
たあさんの子供が逃げまどう映画で私もそれ大っきらいです!!犬と子供はトンネルで火に包まれても助かるなんて・・・ねーよ!!その点、スウォームは町が蜂が襲うシーンでは真っ先に子供が殺され前半で親を蜂に殺された子供が蜂に復讐しようとしましたが結局途中かたなぜか消えましたがスウォーム完全版では結局蜂の毒がまわり?死にました。
今日も暑いのでロバート・ワイズ監督の「たたり」をみながらこの文章を書いていおります。(音でビビらせるホラー映画の最高峰(^O^))
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| 2011/07/05 22:49 |
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投稿者 : スダール
すいません、たあさんじゃなくて パラディオン さんでした申し訳ありません。
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| 2011/07/05 22:50 |
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投稿者 : パラディオン
あー、やっぱり「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」からでしたか。これは徹底してましたね。中途半端に多用して鬱陶しいだけのも最近多いですが。
言われてみれば「スウォーム」って子供が集団で殺されていましたよね。しかも倒れた子供にうじゃうじゃと蜂がたかって・・・
私は虫は大の苦手ですがリー・グラントは大好き!
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| 2011/07/06 20:48 |
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『パイレーツ・・・』は自分も好きですが、最新作は「えっ?一作目と同じじゃね?」と言う印象でした。
登場するキャラクターの生い立ちや運命について重点を置き始めるとエンタテインメント作品としては退屈な作品になってしまいますよね。