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地球爆破作戦

『地球爆破作戦』(1970) 原題 COLOSSUS: THE FORBIN PROJECT

先日、近所のレンタル店に行って初めて知ったのですが、この作品DVD化されていたのですね。調べてみたら、三年前にはすでに発売されていたようで・・・

まずは内容ですが

アメリカの国防のために開発された巨大コンピューター「コロッサス」
「思考する能力は無い」というフォービン博士の考えに反し、やがてコロッサスは自我を持ち始める。
「地球の平和のためには人間を支配下に置くことが必要」と考えたコロッサスは、同時期にソ連で開発された巨大コンピューター「ガーディアン」との接続を要求。
命令に逆らう人間は抹殺され、自分の能力を誇示するためソ連の都市をミサイルで攻撃するコロッサス。
果たして人間側にコロッサスを止める手段はあるのか・・・

というわけで

この作品、私はなかなかの傑作ではないかと思っていたのですが、久しぶりに再見してみて

思ったとーり、やっぱり面白かったです。

ちょっと単調すぎるかなぁ、といった印象ですが、これはリアルさを追求した結果かもしれません。

SF作品っぽい特殊効果もほとんど無く、この手の作品にありがちなホラー映画のような演出は皆無。音楽も明らかにホラー映画のそれではなく、スパイ物のような雰囲気でした。これもリアルさを追求した故かもしれませんが、このあたりに物足りなさを感じる人もいるでしょう。好みが分かれそうな作品です。

映画のほとんどがフォービン博士とコロッサスのやりとりに終始しているので、この地味すぎる展開ゆえに、SFファン以外の一般的な評価は佳作といった程度かもしれません。

なので

あれこれ書くような内容の作品でもないので、ちょっと思った事をいくつか

まず『地球爆破作戦』という邦題ですが、コンピューターによるミサイル攻撃の描写はあるものの、爆破作戦とは大げさ。これでは全く違う展開を想像してしまいますね。地味すぎる内容ゆえに、視聴者の興味を引こうと付けられた邦題かもしれませんが、かなりの違和感。

コンピューターの反乱がテーマの作品は数多くありますが、この作品はなかなかリアル。地味ながら、非常に良く出来た作品ではないかと。
実際は反乱を起こしたわけではなく、人類を保護するために最良の方法を考え出し、それを感情抜きで実行に移しただけだったという・・・
荒唐無稽といった印象が全く無く、最初に見た時にも、いつか現実に起こりそうな話だなぁ、と感じたのを覚えています。

なんだか、コロッサスと同じような事を考える人間が実際にいるような気がして・・・

ただ、国防のシステムを全てコンピューターに任せる、というのは将来的にもちょっとあり得ない気もしますけどね。

コンピューターが前半はしゃべらないで、文字で会話するというのも映画にリアリティーが感じられた一つの要因かも。

その巨大さは、今みると尋常ではないんですけど。


ガシャガシャガシャと音を立てながら、長い紙を吐き出すコロッサス・・・

なんだか、懐かしい雰囲気です(´∀`)

映画の最初から絶えず画面に映し出されるレトロチックな機械類がたまりません。

リアルといえば

映画に登場するこれらのコンピューターや施設って明らかにセットだけではないですね? おそらく当時の本物のコンピューターが数多く画面に登場しているのではないでしょうか。

次は役者さんたちでも


チャールズ・フォービン博士を演じたエリック・ブレーデンはバッチリと固めた髪形と太すぎる眉毛が印象的。顔の造形のみで私の記憶に刻まれた、数少ない役者さんの一人です。それ以外に特に感想は無し。

大統領役のゴードン・ピンセントは・・・知らない役者さん。誰かに似てるけど思い出せない。

マーカム博士役のスーザン・クラークは『刑事コロンボ/もう一つの鍵』(1971)の憎たらしい女社長役(犯人)の人ですね。
コロンボの敵役といえば、大御所が多いのですが、何故この人が抜擢されたのか不思議なんですけど? コロンボ犯人役で本気で憎たらしいと感じたのは、この人だけです。

役者さんに全く思い入れが無いからテキトーだこと・・・

というわけで、十数年ぶりに鑑賞したこの作品

みるみる知識を吸収し進化を遂げるコロッサスや、そのコロッサスが次々と人間に要求を突きつける、あるいは脅迫を繰り返す、といった描写に関しては非常にテンポが良く、フォービン博士とコロッサスの頭脳戦、駆け引きは非常に面白いし、ユーモラスなやりとりなども十分に楽しめました。



人間側の考えが全て見透かされている、という設定にも関わらず、サスペンス性といった部分がちょっと弱いかなぁ、といった印象でした。

先に単調と書いたのはこの辺りの事なんですけどね・・・

万策尽きた人間側の敗北を思わせるエンディングは、この当時としては非常に珍しいのではないでしょうか。

テレビ放送を通じ、自分が支配者となった事を宣言するコロッサス。

人類は黙ってそれを受け入れるしかないのか・・・

これもまた一種のリドル・ストーリー(物語の結末を伏せて、読者の想像にまかせる手法)といってもいいかもしれません。このエンディングに至る数分間はかなりゾッとさせられるものでした。コロッサス目線のカット割り、素晴らしいです・・・


ところで

このDVDには、当時の日本語吹き替え版が収録されていました。

フォービン博士の声って山田康雄さんだったのですね。あまりに面白くて、全編吹き替えでもう一回見てしまいました。当時のテレビ放送でどこがカットされたのか分かるので、これまた面白かったです。
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