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縮みゆく人間

『縮みゆく人間』(1957)

前回の「短編映画ならではの結末」といった話からこの作品を連想してしまいました、これは長編映画ですけど。

この映画はタイトルどおり、放射能を浴びた主人公スコットが次第に縮んでいく、という物語。放射能の影響を描いた作品が数多く作られた1950年代。
巨大モンスター全盛の時代という事を考えると、当時としてはかなり異質な作品だったのではないでしょうか?

この作品、昔から評判良いですね。書籍やビデオなどでの評論家のコメントも好意的なものばかり。
今見ても色あせない特撮、感動的、優れた作品、傑作との評価多数。
実際かなりシビアな作品ですね、これは。

で、私がどう感じたか、というと

これは

最初に謝っておかなければならないのかもしれませんが

ほとんどがコントに見えてしまったという・・・

巨大なセットの中で人間が動き回るという、非常にシンプルな特撮。
まぁ、これならば色あせるという事がほとんど無いというのも納得です。

ガリバー旅行記をはじめ、巨人や小人を題材にした物語や映画はこの作品以前にもこれ以降にも数多く存在します。
ただ、この作品が他と決定的に違うのは

「だんだん小さくなっていく」

というところでしょう。

つまり小人になる前のちょっと小さいだけの段階までもが描かれているという・・・

これが私の場合、笑いのツボに入ってしまったのですが、

誰もいない椅子に向かって話しかけている(そのように見えるアングル)あたりから、もう次の場面が想像できてしまいます。この場面に「ジャジャジャアァァーン」と恐ろしげな音楽がかぶせられ、The Incredible Shrinking Man が初めてその姿を現わします。



ヾ(≧▽≦)ノギャハハハハ

あの、ちょっと言い訳をさせてもらうと、ですね

この映画よりも先に「奥様は魔女」を見ていたのがいけなかったのだと思います。エンドラの魔法でダーリンが次第に小さくなっていくという、この映画にそっくりな話があったものですから(苦笑)

気がついたら服がブカブカだったり、体が小さくて車の運転もままならなかったり、動物に襲われたり、などなど、あらゆるシーンでスコットとダーリンがオーバーラップしてしまうという・・・

本当に真面目な映画なのに、悲しそうなスコットを見ていると思わず笑みがこぼれてしまいます。


ちょっとだけ自己嫌悪・・・

えーと、「奥様は魔女」は忘れる事にして

それでもやはり、これって名作なのかなぁ? という印象はぬぐいきれません。

最初は呑気にも体が縮んでいる事を夫婦共々なかなか確信が持てないのですが、医者に検査してもらったら6〜7センチも小さくなっていたのです。

あの・・・、普通それだけ縮んだら明らかに目線が違うでしょう?

その後、人形の家に住むほど小さくなったスコットにとっては全てが脅威となり、映画の後半は猫や蜘蛛に襲われる様子が描かれサスペンスを盛り上げます。

それにしても

いつまでも猫などを飼っていたら危険だという事くらい気付かなかったのでしょうか?

巨大猫に襲われるというサスペンスよりも、奥さんの浅はかさに腹が立って仕方がありませんでした。

その後奥さんはスコットが猫に食べられてしまったと勘違いしてしまい、ますます主人公は窮地に陥ってしまいます。

少しは探せよ(怒)

ヒロインなのにちっとも美人じゃないし・・・


その後、さらに縮み続けるスコットはマッチ箱に住み、水浸しの床で溺れかけたり食料を求めて木の箱をよじ登ったりと大冒険が続きます。

腹が減ったスコットはネズミ捕りに仕掛けられたチーズを発見! 飢えを凌ぐには最高の御馳走だ!!

思案の末、落ちていた釘を罠に投げ込むと上手い具合に罠が作動したものの、その弾みでチーズが排水溝にコロンポトン、でまたまた大爆笑。

一度ツボに入ってしまうと、全てがコントに見えてしまうという悪循環・・・


スコットが死んだと思いこんでいる奥さんは、引っ越しを決意し家を去ってしまいます。

絶望の中、体がさらに縮み続けるまま、主人公のナレーションとともにこの映画はエンディングを迎えます。

名作との評価も、もしかしたらこのエンディング故なのかもしれません。

強烈に印象に残る、また静かな余韻を残す、そしてちょっと考えさせられる(哲学的と言っても良いかも)終わり方。

さらに体は縮み続け、ついには見えなくなって、THE END

なのですが

この後スコットどうなるのか?

科学的考証はさておき、

これは・・・縮み続けるけど無にはならないって解釈で良いのでしょうか?

主人公の運命やいかに

一種の無限後退のようなオチとも解釈できるのですが、私の場合、視聴者の想像にゆだねられるエンディングって、あまり好きにはなれないんですよね。

以前書いたリドル・ストーリーなどもそう

オチが思いつかなくて、シュールな方向に逃げたような気がするし、何となくスッキリしないと言うか・・・

まぁ、感じ方は人それぞれだし、オチをはっきり提示しないからこそ名作になった作品もありますからね。

で、この作品を皆さんがどう評価されているのか気になって前もって検索してみたのですが・・・

やはり名作との評価が大勢を占めており、私のような感想を持った人は皆無だったようです。

何だかロクでもない事ばかり書いてしまってスイマセン。私にとってはちょっと不幸な作品となってしまいました・・・。原作を読んでいないのも不覚であります。
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