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スペース・ウルフ -キャプテン・ハミルトン-

『スペース・ウルフ-キャプテン・ハミルトン-』は1977のイタリア製SF映画。

地球に届いた怪電波の発信源の調査に向かったキャプテン・ハミルトン。
降り立った惑星でクルー達は、巨大コンピューター(ロボット)によって奴隷化された異星人と遭遇する・・・

というわけで

『スタートレック』っぽいストーリーはちょっと面白そうです。

自主制作の匂いのする数少ない作品の一つで、特撮、脚本、演出、音楽、など全てが低レベル。低予算のB級SF映画に対してかなり好意的な私が見てもちょっと辛かった作品であります。

1977年ですか・・・

SFに対する愛情のようなものが感じられれば、また違った印象になるのでしょうが、SFファンを舐めているとしか思えない適当ぶりと安直さはとても『スター・ウォーズ』と同年代に作られたとは思えません。

まぁ、『スター・ウォーズ』が凄すぎたっていうのもあるのでしょうが、それを差し引いてもズバリ「駄作」ですね、これは。

批判しようと思えばいくらでも言えるのですが、この作品を褒めろと言われても

無理無理

と言いながらも、ロボットや宇宙船も出てくるわけで、根っからのSFファンならばそれなりに楽しめない事も無い、かも?

感想も力が入らないので適当に

まずはオープニング

テーマ曲とか効果音はファミコンみたいです。その音楽をバックに宇宙空間を漂うキャプテン・ハミルトンの宇宙船。

このレトロ感、嫌いじゃないぞ、と思って見ていると、あまりの大ざっぱさに次第に怒りがこみ上げてくるという・・・

だいたい記録装置がビデオテープっていうのがこの作品の手抜きを象徴しているように思えてなりません。

衣装のデザインも苦笑もの。体のラインがはっきり見える衣装は『スペース1999』っぽいです。女性がノーブラなのもB級作品の悲哀を感じさせます。女優さんたち恥ずかしくなかったのかなぁ?

俳優の多くがポルノ男優っぽく見えるんですけど・・・

怪電波をキャッチして、調査に向かうのに最適な場所にいたのがハミルトンの船だけという、この展開を見てもやはり『スタートレック』の影響を受けて作られたのではないかと。たぶん。

しかし、

別の任務が終わったばかりで了承できない、だの、行けだの行かないだのとハミルトンと上層部とのやり取りが延々と続き・・・

やっぱり駄目だ、この作品(苦笑)

テンポ悪すぎ。不要のシーンがやたらと長かったりするのは駄作に良くあるパターンで、何度も何度も

「もういいから、早く次のシーンに行ってくれよ」

と心の中で訴える羽目になります。編集がおかしくて話がつながらないシーンもあるし・・・


ところで

未来のSEXは肉体を必要としない、という設定のSF映画って多いですね。そのSEXに使う道具? はデススターみたいでした。

惑星に降りたハミルトン一行が出会った原住民がこれ


ほとんど劣化版スタートレックと言ってもいいような有様。写真では分かりにくいですが、耳とんがってます。

ロボットの襲撃シーンは結構気に入ってます


突っ立ったまんまのハリボテだけど、そのたたずまいは神々しく、クルー達との攻防、爆破シーンなどはなかなかの迫力でした。

下の写真、立ちションしてるように見えなくもないですが・・・

映画のクライマックスではハミルトン達の前にドーンと立ちはだかり、大演説を行います。

なんでも、このコンピューターは銀河征服を計画しており、損傷を負ってパワーを失った自分を修理させるためにハミルトン達をこの惑星におびき寄せたのだとか。

宇宙船の内部も敵のロボットも同じようなデザインなのが気になる・・・

しかしこのコンピューターの声

一応それっぽくエフェクト処理されているのですが、声優さんの息継ぎする音(しゃべる前に息を吸う音)がずーっと聞こえていたのには大爆笑してしまいました。言葉で伝えられないのが残念です。

これ以降の展開は支離滅裂


銀河を征服する予定の巨大コンピューターは、何か小さな部品のようなものを投げ込まれただけであっさりと自爆。

それに伴い惑星自体が爆発し、そこの住民は全滅。

と思ったら、仲良くなった一人だけがちゃっかりと宇宙船に乗り込んでクルーの一員に。自分以外の全住民が滅びたのにニコニコと談笑しております。

その後

クルーの一人がコンピューターに憑依されていて危機はまだ去っていなかった、というどんでん返しがあります。

憑依された乗組員の風貌は意味不明。歯がドラキュラみたいに尖ってるという・・・

だんだんホラー映画っぽくなってきました。

襲われた女性クルーを助けるため、憑依された乗組員立ち向かったのは、なんと原住民の生き残り!

二人が戦っている隙に女性クルーを部屋から連れ出したキャプテン・ハミルトン。そのまま部屋のエアロックを解除し、二人は宇宙空間へ投げ出されてしまいます。

こんな解決方法が許される作品があったとは・・・

全ての危機が去り、ようやく地球へ帰還できる、と思ったのもつかの間

こんどは宇宙船のコンピューターが敵のコンピューターに乗っ取られていた事が判明します。

ありがちですけど、どんでん返しその2、というわけですね、

船内に響くコンピューターの声と恐怖にひきつるキャプテン・ハミルトンの顔のアップで映画はおしまい。

最後は完全にオカルト映画に

演出次第では、驚愕のエンディングというのも可能だったような気もしますけど、この監督さんにSFは無理だったのかなぁ、という印象の作品でした。

ちょっと失敗。次はもっとお気に入りの作品にしましょう。
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