アルゴノーツ 伝説の冒険者たち |
2007-12-16 13:45 |

今回は『アルゴノーツ伝説の冒険者たち』(2000)という映画のお話です。
これはハリーハウゼンの『アルゴ探検隊の大冒険』のリメイク・・・というわけではなく、単純にギリシャ神話のアルゴノーツの冒険物語を映画化した作品。ブログで取り上げてみましたが、ハリーハウゼンとは何も関係ない映画と言ってもいいでしょう。『アルゴ探検隊の大冒険』のリメイクとして見たら納得できないでしょうが、見方を変えれば結構楽しめる作品だと思います。
しかし、この映画・・・究極のファンタジーであるギリシャ神話という雰囲気が希薄な気がします。様々なモンスターが登場するのですが、個人的にはあまりファンタジーっぽさを感じませんでした。普通に史劇といった雰囲気。
ちなみにこの作品はテレビ映画です。CGがしょぼいのも仕方ないでしょう。TVMとしては上出来と言えるかもしれません。ギリシャ神話好きの私も結構楽しめました。しかし、180分は長い・・・
主人公のジェイソンが、最初の頃どうにも頼りない所に違和感を感じてしまいました。神々の加護もあり、次第に逞しくなり乗組員の人望を得るようになる過程が描かれています。ヒーローの成長物語が主題の映画といってもいいかもしれません。

それ以上に違和感があったのが、海神ポセイドンが巨大な岩石男として描かれていた部分。船の乗組員が島と間違えて上陸しようとするとそれがポセイドンだったという・・・これには苦笑。単なる海に住む怪物扱い。
原作で描かれていて、『アルゴ探検隊の大冒険』には無かった描写としては、
ジェイソンの師匠とも言えるケンタウロス族のケイロンが登場する
竪琴の名手オルフェウスの活躍が描かれている
キューピッド(エロス)が登場する
ヒロインであるメディアが結構原作に忠実に描かれている
などが挙げられます。『アルゴ探検隊の大冒険』よりも、多少原作に忠実な気がします。比較して鑑賞するのも面白いでしょう。
やはり、というかジェイソンとメディアのその後は描かれていませんでした。まあ、それも当然でしょう。その後の物語が知りたければホームページのアルゴー船の冒険のページを参考にしてください。
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