ピート・ピータースン |
2008-3-2 08:51 |
ホームページで詳しく取り上げているストップモーション・アニメーターはウィリス・オブライエン、レイ・ハリーハウゼン、ジム・ダンフォースの三人。まぁ、特撮界の巨匠といった人たちです。
当たり前の事ですが、優れたストップモーション・アニメーターは他にもたくさんいるわけで、ウィリス・オブライエンの片腕と言われたピート・ピータースンもその一人。
ウィリス・オブライエンの片腕
(-_-;)うーむ
つまり、あまり良い作品に恵まれなかった、という事・・・
1905年生まれのピータースンは、元々はアニメーターではなく、RKOスタジオの社員。ハリーハウゼンを見ながら独学でアニメーションを学んだピータースンは、ウィリス・オブライエンに認められ、『猿人ジョー・ヤング』(1949)にハリーハウゼンに次ぐセカンド・アニメーターとして参加。アニメーターとしてはかなり遅いスタートだったわけです。
『キングコング』のウィリス・オブライエンが作った作品として語られる『黒い蠍』(1957)ですが、この蠍をアニメートしたのがピート・ピータースン。ストップモーションで動き回る巨大な蠍の大群は大迫力で、ストップモーション特有のフリッカーが不気味。この蠍の動きだけで映画史に名を残しているのかもしれません。上の写真がその『黒い蠍』です。
五年後の1962年にピータースンは病死してしまいます。
ストップモーション・アニメーターとしてはあまりいい作品に恵まれなかったようですが、そのテクニックはかなり高度なものだったと思います。前出の『黒い蠍』のDVDにはピート・ピーターソンの死後、デビッド・アレンやジム・ダンフォースらによって発掘された『ラスベガス・モンスター』や『ビートルメン』のテスト映像が収録されていて、そのアニメーションの正確さと滑らかな動きを確認する事ができます。
ピート・ピータースンを知るには、『黒い蠍』のDVDは恰好の資料と言えるでしょう。レンタルもされているのでお勧めです。
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