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シンドバッド火星への航海

以前に『タイタンの戦い』(1981)以降に企画された『シンドバッドと世界の七不思議』について書きましたが、今回はそれよりも前の『シンドバッド虎の目大冒険』(1977)の後にハリーハウゼンが企画したシンドバッド物について。

タイトルは『火星のシンドバッド』又は『シンドバッド火星への航海』

1970年代後半といえば、『スター・ウォーズ』が公開され世界的にスペース・オペラが大ブームとなっていた頃で、『シンドバッド火星への航海』もこのブームに影響されて企画された事は明らかです。最初の頃に作られたプロットは、『フラッシュゴードン』のような、まさにスペースオペラといった物語だったようです。

当初、誰もがこのプロジェクトには好意的で、シンドバッドと火星の進歩した人類が出会うというストーリーは難しいが決して不可能なレベルではない、と考えられていたようです。プロデューサーのチャールズ・H・シニアは脚本を『シンバッド七回目の航海』(1958)のケネス・コルブに依頼。まさにやる気満々といったところ。

何度か改訂され、エジプトのピラミッドからの出発、触手を持つ惑星、地殻変動による火星の崩壊などが盛り込まれたプロットは後の『スターゲート』に酷似していたとの事です。

他には、火星のスフィンクス、ウナギのような管状の宇宙生物、火星の運河のクラゲ状のモンスターなどが考案されていたようですが、ハリーハウゼンにとっては難解に感じられたのか、スケッチの類は一枚も描かれていません。

一番上の写真はオベリスク(方尖塔)といって、古代のエジプトで多く製作され、神殿などに立てられた記念碑の一種です。火星の宇宙船はこれをイメージしてデザインされる予定でした。ハリーハウゼンのスケッチが残されていないので、今回はこれを載せてみたという次第です。

結局は『タイタンの戦い』(1981)で忙しくなり、この企画は流れてしまいました。しかし、当時はハリーハウゼンの次回作として堂々と雑誌に紹介されていました。

この企画が実現しなかった理由は色々と考えられますが、一番の理由はハリーハウゼン自身が乗り気ではなかった、という事ではないでしょうか。「SFというジャンルでは、冷酷で暴力的なものや、セックス描写が好まれるようになってしまった」とインタビューでハリーハウゼンは語っていました。

確かに『スター・ウォーズ』以降に量産されたスペースオペラではそういった暴力的な作品が多く、ファンタジーが受け入れられる時代ではなかったのかもしれません。仮に『シンドバッド火星への航海』が実現していたとしても、それはハリーハウゼンの作品とは呼べないような代物だったかもしれません。
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