| 骸骨剣士 シンドバッド七回目の航海 | 
 | 2009-1-17 21:28 | 
 |  久しぶりのモンスター図鑑、第九弾の今回はストップモーション・アニメに最もマッチしたキャラクターの一つである骸骨剣士。七体が登場した『アルゴ探検隊の大冒険』ではなく『シンバッド七回目の航海』の方です。
 
 骸骨剣士については、ホームページの『シンバッド七回目の航海』のページに書いているので詳細は省きますが、何よりも驚かされるのは骸骨剣士とシンドバッドの戦いが、本格的に実写の人間とストップモーション・アニメのキャラクターが絡んだ最初のシーンであるという事。
 
 これ以前の作品では同じ画面に合成はされていたものの、人間とモンスターが直接戦うのは初めてです。それでこのクォリティーとは、ハリーハウゼンってやっぱり凄い。
 
 アシスタントが八拍子で手をたたき、そのリズムに合わせて役者さんが振り付けをする、このシンプルなアイデアのおかげで合成用の骸骨剣士のアニメートが随分と楽になったそうです。それでもこの数分のシーンに約三ヶ月という時間を費やしています。この撮影にあたりハリーハウゼン自身もフェンシングを習い、その経験はこれ以降の作品にも活かされているとの事。
 
 そして、この作品はハリーハウゼンにとって初めてのカラー作品でもあります。
 
 さらに、ハリーハウゼンの代名詞とも言えるダイナメーションという言葉が使われたのもこの作品が最初。
 
 DynaMation
 
 「ダイナミックとアニメーションを合わせた造語」と説明される言が多いですが(私のホームページでもそう解説しております)、実際はどうだったのでしょうか?
 
 ハリーハウゼンは、自動車のショーや宣伝でよく使用される Dynaflow というロゴから flow を取って、それに Mation を付けたものだと説明しています。考えたのはプロデューサーのチャールズ・シニアだとか。
 
 初めて尽くしとなった映画ですが、この作品は大ヒットを記録し、二本の続編が作られ、ハリーハウゼンの代表作の一つとなっています。
 
 最後に、
 
 我が家には、当然のように骸骨剣士のフィギュアもあるのですが、下の写真はその中の一つ。盾のデザインで分かるのですが、これは『シンバッド七回目の航海』の骸骨剣士。『アルゴ探検隊』をモデルのした骸骨剣士は結構多いのですが、これはもしかしたら結構希少かも。
 
 
  
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