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モンスターメーカーズという本


いまさらですが、洋泉社から発売されていたモンスター・メイカーズという本にちょっと触れてみたいと思います。発売は2000年頃とちょっと古い話になります。

この本は『キングコング』の影響で生まれたモンスターと、それらを作り出したモンスター・メイカー(モンスター作りを最も得意とする特撮マンを指す)たちの記録を本にしたもので、総ページ数は300ページ以上もある読み応えたっぷりの本。

ウイリス・オブライエンに始まり、レイ・ハリーハウゼン、ジム・ダンフォース、デビッド・アレンなどのストップモーションマスターから『スター・ウォーズ』、『ジュラシック・パーク』などのイフェクツマンまで網羅した充実の一冊。

ウイリス・オブライエンを例に挙げてみると、代表作以外のウイリス・オブライエンが関わったほとんど(全て?)の映画についても触れているので、『コングの復讐』(1933)から『猿人ジョー・ヤング』(1949)が製作されるまでの長い期間、ウイリス・オブライエンは何をしていたのか、といった疑問もこの本を読むことによって解消されます。また、オブライエンに雇われてモンスターを造形したマーセル・デルガドや、オブライエンの片腕としてモンスターをアニメートしていたピート・ピーターソンなどの生涯についてもかなり詳しく書かれています。

ウイリス・オブライエン以外のモンスター・メイカーについても同じで、ジム・ダンフォースがやデビッド・アレンについても、彼らがこなした数多くの仕事や、その人物像についてもよく解るほど詳しく書かれているのには驚かされます。『アウターリミッツ』の蟻型エイリアン、ザンティ星人は多くの書籍ではダンフォースがアニメートしたものとされていたが、実はこの話は間違った情報で、何故こういった誤情報が流れる事になったのかという事も書かれています。

ハリーハウゼンに関してはこれまでにも多くの書籍が出版されており、特に目新しい情報は無かったのですが・・・『タイタンの戦い』(1981)のペルセウス役にアーノルド・シュワルツェネッガーが予定されていたが、「アーノルドを使うだと?ペルセウスにはセリフをしゃべるシーンがあるんだぞ」というプロデューサーのチャールズ・H・シニアのひと言で却下になった、などの裏話は興味深かった。

でも、本当にそんなひどい事言ったのかなぁ・・・これが事実ならものすごい大根役者扱いって事でしょう?

裏話で特に面白かったのは、『キングコング』を映画で復活させる事にこだわったオブライエンの企画が、流れに流れてその権利が日本の東宝に買い取られ、『キングコング対ゴジラ』(1963)として公開されることになった経緯がかなり詳しく書かれていた事。この話はこの本を読むまで知らなかった・・・

裏話が多いのでとても興味深く、企画の段階で消えてしまった作品やそれに関わっていた人物、日の目を見る事が無かったモンスターなども数多く取り上げています。久しぶりに読み応えのある本でした。

映画に登場するモンスターを中心とした本なので、それに伴いストップモーションの技術についても多く取り上げられています。『ジュラシックパーク』(1993)でストップモーションで撮影されるだった恐竜がCGIで描かれることになった経緯や、ストップモーションとCGIの融合したシステムについても詳しく書かれている。ストップモーションファンのみならず、CGIのファン、全ての特撮ファンにもお勧めの一冊です。
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